サーフムービー ExpencivePorno （エクスペンシブ・ポルノ）　レヴュー

サーフィンしたーい！でも波がねぇ・・・
梅雨が明けそうで明けない7月の中旬、しょうがないのでサーフムービーをあれこれ漁っています。
そんな中素敵なムービーと出会っちまったぃ！なので早速レヴュー！

今回はニューヨークの映像クリエイターであるティン・オジェンダによるロング・ミッドレングス系サーフムービー『エクスペンシブ・ポルノ』です。

何枚板乗っけてんだ！？と思わず目を疑ってしまいそうなジャケ画が印象的な本作品はロングボードやミッドレングスのシングルフィン・ツインフィン・フィッシュなどのレトロ系ボードがメインの爽快感溢れるサーフムービーです。

カリフォルニアを舞台にその道のスーパースター達による終始ウネウネクネクネなライディングが40分満載。

中盤ではアシンメトリーなテールのフィンレス変態ボードや尻切れトンボなオルタナティブボードのライディングなんかも収録されています。

音楽はベンチャーズ的テケテケギターな爽快感のあるサーフロックやファンキーな60’～70’インストが多く、
全編16ミリフィルムで撮影された彩度の低いかすれた味のある映像が相まってレトロな空気感を醸し出している。

独特の空気感とはいえ重い雰囲気ではなく時折ライディングの合間に入るブリッジでは意味のわからないおバカな映像やエロいシーンもちょいちょいありどこか小洒落た雰囲気のムービーに仕上がっている。

ライディング映像は基本的に岸から望遠で抜いた構図で構成されており奇をてらった絵は少なく、オーソドックスな撮り方なのでロングボーダーの方のイメージトレーニングにもいいのかも。

あっというまの40分で最初から最後まで一貫したレトロな雰囲気に包まれ、見終わったあとに「もっとこの空気感に包まれていたい」とまた繰り返し見たくなる。
流行りや時代に流されない今も昔も変わらない『良さ』を40分間たっぷり満喫できる。

何度も見たくなる久々の私的ヒット作品です。
私の中で永久保存版間違いなしの本作品は、既に名作と謳われているものなのかもしれません。
サーフショップなどでこのインパクトのあるジャケットを見かけたら即買い必須。ロング・レトロ・ショート波乗りを愛するすべての人にお薦め一本です。