今回レヴューするサーフムービーは2016年現在でテイラー・スティール最新作のセブンサインズ。
一言でこのサーフムービーを表現するならサーフアドベンチャーという言葉がぴったりなサーフムービーです!
DVDパッケージ版では本作以外にも同監督による『インナーセクション ブラック』が収録されておりとてもお得です。
インナーセクションブラックに関しては別でレビューします。
リリース:2014年
時間:45分
【キャスト】
Chris Del Moro , Daniel Jones , Harrison Roach , Joel Fitzgerald , Peter Deries , Asher Pacey , Torrey Meister , Kiron Jabour, Gavin Gillette , Noah Cohen , Otis Carey , Eli Steele , Ozzy Wright
台湾、インドネシア、タスマニア、ヨーロッパ、北アメリカ、中央アメリカを6人のフィルマーがそれぞれ一つの地域をテーマに映像に収め、総監督のテイラースティールとネイサンメイヤーズが一つのタイトルとして仕上げたサーフトリップ感満載のサーフムービーとなっています。
特記すべきはそれぞれの国や地域を旅する情景描写に優れている点です。
波を求めてボートやオートバイなど様々な移動手段を使って旅をし、旅の中で起きる様々な事を映し出しています。その様はまさに冒険。
知らない土地を旅するワクワク感や、異なる文化に触れた時の非日常感を画面を通して感じることが出来ます。
本作の中盤では台湾を旅するクリスデルモロとダニエルジョーンズが夜市を訪れアジアの食文化にカルチャーショックを受ける様が印象的でした。
ナレーションがちょっとおふざけが過ぎてアジア差別な感も否めませんが・・・
もちろんサーフシーンも迫力の映像です。
基本は陸からの望遠ショットですがウォーターショットもふんだんに取り入れた臨場感たっぷりの映像を堪能できます。
スタイリッシュなエアーはもちろんレトロ系ボードでのドライブ感のあるマニューバー、ミッドレングスでのノーズライディング、さらには現代サーフボードの原型ともいえる木製フィンレスのアライアでのライディングまでさまざまなタイプのライディング映像を楽しめます。
音楽はジャンルレスでヨーロッパではUKロック、インドネシアではガムランといったように各地域やテーマに合わせた選曲になっており音楽が情景描写をさらに引き立てます。
椰子の木にエメラルドグリーンのトロピカルな雰囲気、絶壁に囲まれた赤い海でまるでこの世の果てのような重々しい雰囲気、多様に移り変わる雰囲気は静と動が入り混じり見ている物を飽きさせません。
まるでサーフトリップを追体験させるかのような本作品は、その良さをじわじわと後から感じまた旅に出たくなるようにこのムービーを見たくなってしまいます。
このサーフムービはすっかり私のお気に入りの1本となりました。
どちらかというとイメージトレーニングというより雰囲気を楽しみたい時にみたいムービーです。
旅に出たくて悶々としている、そんな時にはこのセブンサインで心だけでもトリップしてみてはいかがでしょう。
余計トリップしたくなっちゃうことうけあいです 汗
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