この記事はサーフィン向けの4つの波情報サイトの比較記事です。
「無料で波情報を得るにはどのサイトを見ればいい?」
「サーフィン始めたばかりで波情報はどのサイトを使えばいいかわからない。」
「お金を払わずに無料で見れる一番よいサイトは?」
「自分で使って探して比較するのは面倒」
そんな方のための記事となっています。
『無料で使える範囲』『スマホ版』の二つを条件として主要な4つの波情報サイト(BCM、なみある?、波通、波伝説)を比較してみたので共有していきたいと思います。
※波情報以外のニュースやブログなどのコンテンツは比較対象に入れません
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無料で使えるスマホサイトは『BCM』と『なみある』のみ
結論からお伝えすると無料で使える波情報サイトは『BCM』と『なみある』の2サイトのみ
です。
いずれの波情報サイトも基本的に有料サービスとなっており、そのサイトが提供している情報の一部を無料開示しています。
その中でサーフィンをする上で最低限必要な情報を得られるのが「BCM」と「なみある?」でした。
「波通」と「波伝説」に関してはほとんどが有料情報となっており、無料開示されている情報だけで海の状況をイメージするのはちょっと厳しいかなといった感じでした。
それでは一つずつ解説していきます。
BCM
@bcmsurfpatrol フォロワー数2万
- 豊富な情報量
- イラストでコンディションが表示される直感的なわかりやすさ。
- 3日間のデータ
- 最大1日17回の情報更新
- ポイントガイド
- 天気
- 風
- フェイス
- 人数
- ウネリ状態
- ウェット指数
- 水温
- WAVEシミュレーター(波高・波向・風向 60h)
- うねり予想グラフ(3時間単位、3日間)
- タイドグラフ(1時間単位、3日間)
- 風予想グラフ(1時間単位、3日間)
- 雨雲シミュレーター(1時間単位、半日間)
- エリアウェザー(過去の風、今後の風、今後の天気、GPS波浪、3時間単位、3日間)
- 静止画像
- エリア週間波予報(期待度を5段階表示、3日~7日先まで)
- 予報データ表(天気、気温、波高、風速、風向、潮位、3時間単位、3日間)
無料でも豊富な情報量
検索サイトで調べると、よく見かけるのが『BCM』。
昔からある波情報サイトなので会員数が多いのかもしれませんね。
TOPページから2タップで目的のサーフポイントの詳細な情報を見ることが出来使い勝手も良好です。
現地スタッフによる目視情報やコメントは有料情報で波のサイズも隠されていますが、それ以外の風向き、フェイスの状態、ウェットスーツの種類、混み具合など、その時のサーフポイントの状況がイラスト付きでとても分かりやすく表現されています。
とにかく情報が豊富で事細かな気象・海洋データがサーフポイントの詳細ページに集約されているため、あちこちクリックしてサイト内を行き来することもありません。
今後の予測に必要な情報を3日間表示しているのもとてもありがたいです。
十分過ぎる情報を無料で開示しているので、会員にならずとも問題なく使えます。
画面解説
サーフポイントの波情報ページ
☝サーフポイントのページ冒頭にはポイントガイド。トイレシャワーの有無や注意点が記載されている。サイズ・コンディションは隠されており有料情報。
☝ うねりの状態がイラストで表現されているのがとてもわかりやすい。
☝ポイントによっては静止画像も。
Waveシミュレーターは約3日間のアニメーション。
☝ うねりの大きさ・向きがわかるSWELL予測と、1時間単位の細かい潮見表。SWELL予測は横スクロールで3日間見れる!
☝ その日の風予報と雨雲。
風予報は横スクロールで3日間みれる!
☝ 更新回数はポイントによって異なる。
エリアの風・波・天候は3日先まで見れる。
☝データ表は横スクロールでなんと3日間見れる!
データ表とうねりの期待度の二つの情報で先を予測するには十分だがポイントとの風向き関係が分かりずらいのが惜しい。
なみある?
@namiaru フォロワー数3.6万
- 波情報システムLOLAのデータを使ったグラフィカルなマップチャートや表
- 見やすいデータ表
- マイナーなポイントまでもカバー
国内562ヶ所+海外
- 予報データ表(天気、波高、波向、風速、風向、潮位、3時間単位、2日間)
- 方位チャート(風向、波向、3時間単位 半日間)
- 波高マップチャート
- 風向風速マップチャート
- ポイントガイド
膨大なサーフポイント数と見やすいデータ表
サーフライン社の海洋解析システムLOLAのデータを使った様々なマップチャートや表での情報を無料開示しています。
スタッフによるテキスト情報は有料となりますが、無料開示されている情報だけでも十分に翌日までのコンディションを予測することができます。
とくに波・風・潮の情報を時系列でまとめたデータ表がとても見やすいです。
『BCM』にも同様のデータ表がありますが、こちらのサイトの方が分かりやすいです。ただし、『BCM』では3日間表示されますが『なみある?』では2日間のみの表示です。
また、膨大なポイント数をカバーしておりマイナーなポイントの波情報を見る事ができるのはとてもありがたいです。
目的のサーフポイントページまで2タップで行けますが、なにぶんポイント数が多いため目的のポイントを探すのにちょっと時間がかかります。
PC版ではサーフポイントの波情報ページ1ページに情報が集約されているので見やすいですが、スマホ版では2ページに情報が分割されているのでページを行き来する必要が出てきます。
この点が使い勝手に影響してくるので スマホでもPC版に切り替えて使われることをお薦めします。
なお、表示されているテキスト情報は3日前のサンプル情報なので注意が必要です。
画面解説
サーフポイントの波情報ページ
☝静止画は有料情報。
☝テキスト情報は3日前のサンプル表示。間違って信じてしまわないように注意が必要。
☝タイドグラフは有料情報のためサンプル表示。
☝その日の波高・波向・風速・風向などを集約したデータ表。
同様の情報がページ上部のナビゲーションから遷移している『17日先予測』のページにもあり、そちらのほうが見やすい。
☝うねりの向きや風向風速がわかるマップチャート。他の波情報では見ないチャートだがとても役に立つ。
☝ポイントガイド。
行きなれないポイントではありがたい。
☝更新情報の回数はポイントによって異なる。
サーフポイントの17日間先予測ページ
☝波を予測するのに必要な情報が時系列でわかるデータ表。もはやこれだけで十分!
BCMでも同じものがあるがこちらのほうが見やすく分かりやすい。ただし期間は2日間のみ。
☝マップチャートはアニメーションしないので先がわからないのが残念。
波通
@namitsu732 フォローワー数4,754
エリア単位の波情報
国内10エリア+国外(サーフポイント数は不明)
無料利用ではアクセスできない。有料利用でのみ閲覧が可能。
エリア情報のみ無料だが、ランキングはありがたい
無料で開示されている波情報はエリア単位での波情報までとなっています。
サーフポイントの波情報は有料コンテンツとなっており、ページそのものにアクセスすることが出来ません。
ただし、エリア単位での情報は数日先までスターレーティングとコメントで予測されています。
自分がサーフィンするエリアはどのような状況か。そのエリアで何処が良いか、と言った情報を無料で得る事ができます。
とくに目的エリアのページに表示されるその時点でのサーフポイントランキングはありがたい情報です。
このサイトの無料利用は他サイトと併用して副次的に使用するとよいかもしれません。
画面解説
エリアの波情報ページ
☝対象エリアの情報ページにはスターレーティングでザックリとした評価。
マップチャートや天気図はタップして拡大表示できる。
☝拡大した波高マップチャートは3日間見ることが出来る。
☝中期予報では3日間のテキスト情報をみることができる。
☝対象エリア内でのサーフポイントのランキングはとても有益な情報。ブラウザにブックマークしておきたい。
☝サーフポイントのページはログインが必要だ。
波伝説
@namidensetu フォロワー数2.7万
ほぼ無料では使えない
国内279ヶ所
- 予報データ表(波高、波向、うねり周期、風速、風向、1時間単位、2日間)
- 風と波の予報マップチャート(サムネイルのみ)
- アメダスマップチャート(サムネイルのみ)
- 雷予報マップチャート(サムネイルのみ)
無料でつかうにはちょっと厳しい
完全に有料会員を前提としたサイトになっていて、波情報のほとんどを有料会員のみに提供するシステムになっています。
会員でない人は、関連ニュース、ポイントガイドなど、間接的なものしか利用できません。
サーフポイントの波情報ページには多少なり情報が表示されていますが、チャート系の情報は表示が小さくわかりません。
唯一見ることができるデータ表は2日分開示されていますが、テキストベースの表のため少々分りにくく、表の上にログインメッセージが被ってきます。
このサイトを無料のみで使用するには少々ストレスがあります。
無料利用での利点は特にありませんでした。
画面解説
サーフポイントの波情報ページ
☝無料利用ではこのように情報が隠される。
☝唯一開示されているのは満干の時間と日の出日の入りと風とうねりのデータ表。
☝データ表はテキストベースなので正直見ずらい。
☝2日分開示されているが一部隠れて見えない。
☝マップチャート系も開示されているがこのサイズではわからない。拡大図は有料のみ。
まとめ
今回調査したデータを表にして比較してみます。
BCM | なみある? | 波通 | 波伝説 | |
---|---|---|---|---|
無料情報量 | ◎ | 〇 | △ | × |
現状把握のし易さ※1 | ◎ | 〇 | △ | △ |
予測のし易さ※1 | 〇 | ◎ | × | △ |
ポイント数 | 国内205 | 国内562+海外 | 不明 | 国内279 |
有料課金 ※2 | 300円/月 | 743円/月 | 600円/月 | 480円/月 |
※1 サーフポイントでの情報収集性を評価
※2 フルサービスのプラン
今の情報を知るなら『BCM』、明日の情報を知るなら『なみある?』
『BCM』 は現在の状況をイラスト付きで公開していますが、なみあるは現在の状況は有料情報としています。
『BCM』は情報量が豊富ですが、先を予測するには決定的なチャートがないため他のチャートをあれこれ見る必要があります。
対して『なみある?』のデータ表はそれだけである程度の予想ができてしまいます。
今現在の情報を知るなら『BCM』、明日の状況を予測したいなら『なみある?』と言う風に使い分けるのもよいかもしれません。
何が一番良いかはその人次第
無料で使用する場合は『BCM』か『なみある?』の2択になりますが、どちらにも強みがあるためどちらが一番良いとは決められないなと言った印象です。
人それぞれ画面の好みや自分にとって適切な情報は異なりますので、BCMかなみある?のどちらか、もしくは両方をつかうとよいのではないでしょうか。
- サーフィン初心者やサーフィン気象学が苦手な人
- 今現在の情報を知りたい人
- BCMには無いポイントでサーフィンする人
- データをもとに予測できる人
おまけ|気象予想や台風進路予想に役立つサイト5選
今回のリサーチのついでに気象予想や台風進路予想に役立つサイトも調べたのでご紹介して終わります。
●tenki.jp
https://tenki.jp/bousai/typhoon/
日本近海で発生している台風情報をあげています。
台風の位置、雨雲が、衛星画像で閲覧できます。
●日本全国の波予測(波高) – Yahoo!天気・災害
https://weather.yahoo.co.jp/weather/wave/
波高(うねり)の高さと方向が、時系列でアニメーションできます。
3日先まで表示できるので便利です。
●全国の波情報 – goo天気
https://weather.goo.ne.jp/wave/
波高(うねり)の高さと方向と波周期が、時系列でアニメーションできます。
●国際気象海洋株式会社 沿岸波浪予想
波高(うねり)の高さと方向と波周期が、時系列でアニメーションできます。
●気象庁
https://www.jma.go.jp/jp/typh/
台風、天気、風向き、気温、うねり、潮汐などの情報の提供元になります。
http://www.data.jma.go.jp/gmd/kaiyou/db/tide/suisan/
潮汐は、月齢から潮まわり(大潮、中潮、小潮、長潮、若潮)を求めることができます。
満潮干潮の潮位と時間は、過去の潮位データを計算して、天文潮位を求めることができます。