【WSL WCT WQS JPSA NSA】サーフィン関連団体や大会の仕組みをざっくりと説明するよ

Oyajisurf

Oyajisurf.comの管理人。
毎朝仕事前に足繁く海へ通うが子供が生まれてからは週末サーファーに。競い合うのは苦手で、良い波より人の少ない波を選びゆるゆると楽しんでいる。本業はIT関連の個人事業主。
ホームポイントは宮崎県の木崎浜。

この記事ではサーフィン業界をリードする主要団体と大会のシステムについて書いていきたいと思います。

サーフィン雑誌やサーフィン関連サイトを開けば飛び交う様々な略語、ISAだのWSLだのWCTにWQSにNSAにJPSA・・・

コンペティターなサーファーなら当たり前に知っているかもですが、
競技サーフィンにあまり興味のないフリーサーファーはサーフィン大会の仕組みや業界の動向などは詳しく知らない人も多いはずです。

2020東京オリンピックでサーフィンが正式種目に追加されたことで競技サーフィンへの興味が高まっている人も多いと思います。
先ほどあげた6つの略語ISA WSL WCT WQS NSA JPSAを知ればぼんやりとしていたサーフィン大会やサーフィン業界のことがスッキリするかも。
そしてサーフシーンの動向にも興味を持ててあなたのサーフィンライフがより楽しくなるかもしれませんよ!

それではスタート!

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世界の主要なサーフィン団体と大会

まずは世界のサーフシーンをリードする組織と大会を見てみましょう。

ISA(International Surfing Association 国際サーフィン連盟)

ISAロゴ
出典:ISA

ISAを一言で説明すると

世界中のアマチュアサーファーを統括するサーフィン組織。

ISAは主にアマチュアサーファーを対象とした世界選手権を世界各地で開催しています。
特にISAが1、2年おきに開催しているワールドサーフィンゲームズはサーフィンのワールドカップのような位置付けでサーフシーンを賑わす重要なイベントの一つです。

ワールドサーフィンゲームズ

2018年は愛知県の大石海岸(ロングビーチ)にて開催され、日本での開催は宮崎県の木崎浜と新島で同時開催された1990年以来の28年ぶりの開催で話題となりました。

2019年も2年連続の日本開催で9月7日〜15日の期間で宮崎県の木崎浜にて開催されました。

ISAはIOC(国際オリンピック委員会)との関係も深く、2019年木崎浜開催のワールドサーフィンゲームズではオリンピック出場の予選も兼ねています。
そのためケリースレーターをはじめ世界中のトッププロサーファーが宮崎県に集結し例年以上に盛り上がりを見せたイベントとなりました。

他にもISAコーチング資格をはじめサーフィン関連の様々な資格を主催したり、サーフィン業界を牽引する人材を育成サポートをおこなっています。

ISAの公式サイト

WSL(World Surf League 世界プロサーフィン連盟)

WSLロゴ
出典:WSL

WSLを一言で説明すると

世界最高峰のサーフィン大会を開催している大会運営組織。

WSLは世界最高峰のサーフィンプロツアーのWCTとその2次リーグにあたるWQSを運営しています。
世界中のプロサーファーを統括し今や世界のサーフシーンを牽引する組織として認知されています。

大会システムの変化に伴い、これまでにIPS(インターナショナル・プロフェッショナル・サーファーズ)、ASP(Association of Surfing Professionals)、WSLと名前を変えてきました。

WSLの公式サイト

WCT(ワールドチャンピオンシップツアー)

WCTを一言で説明すると

WSLが主催する世界最高峰のサーフィンプロツアー。

WCTは略してCTとも言われ、世界的にメジャーなワールドクラスのポイントで年間11戦行われます。

競技参加者は各イベントに参戦し戦績に応じてポイントを獲得し、
シーズン内で獲得したポイントでランキングが決まります。
もっとも多くポイントを獲得した選手がその年のチャンピオンとなり栄誉を手にします。

WCTに参加できるのは世界のトップサーファー36名、ウィメンズは18名のみです。

WCTの参加条件

【メンズ】

前年のWCTランキング上位22名と2次リーグであるWQSのトップ10名、WSLが選出したワイルドカード2名とイベント毎のワイルドカード2名

【ウィメンズ】

前年のWCTランキング上位10名とWQSのトップ6名、WSLが選出したワイルドーカード1名、イベント毎のワイルドカード1名

WCTに出場するサーファーは通称「CTサーファー」と言われ、世界中のサーファーの注目の的となっています。
このWCTが世界のサーフシーンを作っている大会と言っても過言ではないでしょう。

WQS(ワールドクオリファイシリーズ)

WQSを一言で説明すると

WSLが主催するWCTの2次リーグ。

WQSは略してQSと言われたりします。
クオリファイとは直訳すると予選です。つまりWQSWCTに参戦するための予選としてWCT参加資格を与えるために行われるイベントです。

WQSのイベントは毎シーズン約50戦ほど世界各地で行われ、各イベントにはグレード(QS1,000 QS1,500 QS3,000 QS6,000 QS10,000)がありグレードの高いイベントほど高いポイントと賞金が与えられます。

シーズン内に獲得したポイントによってランキングが決まり、
一定以上のランクキングでシーズンを終えることで次シーズンのWCTへの出場資格を得る事ができます。
(メンズは上位10位、ウィメンズは上位6位)

WQSは基本的にオープンエントリー制のため、メンバー料金と大会参加料を払うことで誰でも参加可能です。
(高グレードのイベントではランキングの高い選手が参加優先権を持ちます)

世界中で何千人ものサーファーがWQSでしのぎを削り、その中のほんの一握りのサーファーだけがWCTへの参加資格を得られるわけです。
WCTで戦うサーファーのライディングがいかに異次元なのか想像するのも難しくはないですね。

日本の主要なサーフィン団体

次に日本のサーフィン業界を牽引する組織です。

JPSA(Japan Pro Surfing Association 日本プロサーフィン連盟)

JPSA ロゴ
出典:JPSA

JPSAを一言で説明すると

日本のプロサーファーのための組織

JPSAジャパン・プロ・サーフィンツアーを開催し国内プロランキングを公表しています。JPSAは日本のサーフシーンを動かしている組織と言っても過言ではないでしょう。

ジャパン・プロ・サーフィンツアー

ジャパン・プロ・サーフィンツアーは毎シーズン7~8戦をバリ島のクラマスと国内の有名サーフポイントで行い、戦績に応じてポイントを獲得しシーズン内で獲得したポイントで国内プロサーファーのランキングが決まります。
最終戦が終了した時点でもっとも多くポイントを獲得した選手がその年のグランドチャンピオンとなります。

なお、ジャパン・プロ・サーフィンツアーに出場できるのはJPSAが公認するプロサーファーだけです。

日本国内で言ういわゆるプロサーファーとはこのJPSAが公認したプロ資格を有するサーファーになります。

プロ資格を取得するにはJPSAイベントの際に同時開催されるプロトライアルに出場し一定以上の戦績を残す必要があります。

JPSAの公式サイト

NSA(Nippon Surfing Association 日本サーフィン連盟)

NSA ロゴ
出典:NSA

NSAを一言で説明すると

日本のアマチュアサーファーのための組織

NSAISA WSL JPSAなどのサーフィン団体や日本全国のサーフショップなど連携して日本国内のアマチュア競技サーフィンを牽引しています。
その活動は全日本サーフィン選手権大会の開催を始め多岐にわたり、会員数は約1万3千人に昇る日本最大のアマチュアサーフィン団体です。

NSAの活動
  • 全日本サーフィン選手権大会などの大会を開催
  • アマチュアランキングの公表
  • 世界大会への日本代表選手の選出と派遣
  • サーフィン検定の実施(5級から1級までの5段階)
  • 公認ジャッジ・公認指導員の育成
  • 全国一斉ビーチクリーン
  • サーフィンのルールとマナーの周知
  • サーフィンを安全に楽しめるための環境づくり

NSAは70の支部に分かれており、NSA会員に入会することで住んでいるエリアの支部に所属します。
NSA会員は様々な特典が受けられ、とくに賠償責任保険はそれだけで入会の価値のある特典です。

NSA会員特典
  • 波情報無料配信
  • サーフィン賠償責任保険
  • 年間誌のお届け
  • 級別の大会出場資格
  • 特定の大会出場資格【正会員のみ】
  • サーフィン検定5級免除【正会員のみ】
  • ポイントランキングのポイント取得【正会員のみ】
全日本サーフィン選手権大会

国内のアマチュアサーファー最大の栄誉ともいえる大会が全日本サーフィン選手権大会。
全国70の支部の代表選手が集い様々なクラスでアマチュア日本一を決めます。

大会に出場するには、自分が所属する支部で行われる支部予選を勝ち抜き所属支部の代表選手になる必要があります。

アマチュアランキング

NSAの正会員登録者はNSAが主催する大会や日本各地で行われるNSA公認大会に出場することで、ポイントを獲得することができます。
NSA公認大会には三段階のランク(AAA AA A)があり出場する大会や戦績によって得られるポイントが異なります。

シーズン内で獲得したポイントで国内のアマチュアランキングが決まり、またランキングは国際大会などの選手選考に関わります。

サーフィン検定

NSAは5級~1級の技術検定試験を行っています。
受験者にいまのサーフィンのレベルを把握するだけでなく、大会出場などでNSAが付与するポイントや級別大会の出場枠などにも関係してきます。

NSAの公式サイト

おわりに

いかがでしたでしょうか。
ぼんやりしていたサーフィン業界のこと少しはハッキリしてきたのではないでしょうか。

いままでサーフィン雑誌やネットでスルーしていた大会系のトピックスも少しは興味をもって読んでいただけるといいなと思います。
あなたのサーフィンライフがより楽しいものになれば幸いです。

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