夏のスポーツといったイメージが強いサーフィン。
サーフィンを楽しむ方の中にも冬はお休み、もしくは、冬はスノーボード夏はサーフィンと分けて楽しんでいる方も居られるでしょう。
ですが、
「冬にもサーフィンはすべき!」
「冬を乗り越えたサーファーは上手くなれる!」
といったことは聞いたこともあるかと思います。
はたして、その理由は何故なのでしょうか。
今回は冬場にサーフィンをする6つのメリットついて詳しく書いてみたいと思います。
もくじ
1.地域によってはサイズある波でサーフィン出来る可能性が高まる
冬場に天気予報を見ていると、「明日は西高東低の気圧配置になり・・・」と耳にしたことがあると思います。
西高東低の気圧配置とは、読んで字のごとく日本列島の西に高気圧、東に低気圧が配置される気圧配置です。
日本の冬場特有のこの西高東低の気圧配置になると西寄りの強い北風が吹きます。
太平洋側で強い北~北東の風が吹くと、東から北を向くポイントではオンショア(海から吹き付ける風向き)コンディションになります。
その強いオンショアにより波が生まれやすくなり、サイズアップするチャンスが増えてきます。
日本海側では強い北~西寄りの風が吹くと、オンショアとなりやはり波を生じサイズアップしやすくなります。
このような地域では吹き付ける強い風が弱まるタイミングで、サイズアップしたクリーンな良い波が現れます。
そのため冬場はコンスタントにサーフィン出来るチャンスが増えます。
夏場は大きな低気圧が通過したり、台風によってウネリが入らないとサイズアップした良い波は期待できませんが、波が生じやすい冬場こそが実はハイシーズンと言える地域も多くあります。
ここに冬場にサーフィンをする大きな理由があるんですね。
2.マイペースで練習ができる
寒くなるごとに海から足が遠のく人が増えていくため、冬場の海は夏場の海に比べやはり空いています。
海が空いていれば当然波の取り合いも少なくなり落ち着いて波に乗りやすくなります。
サーフィンが上手くなるためには、ただやみくもに波に乗るのではなくしっかり目標や課題意識を持つことが大切とよく言われます。
ですが、夏場の混雑している状況では波取り合戦で波を取る事に一生懸命になってしまい課題意識がすっ飛びがちです。
人の多い状況では落ち着いて波に乗りにくいため課題意識をもった練習がなかなか行えません。
その反面、冬場の人の少ない状況では周りのペースに惑わされず自分のペースで落ち着いてサーフィンができます。
しっかり目標や課題を持った練習ができ、トライ&エラーを繰り返した反復練習が行いやすくなります。
上手くなる人って大抵冬場に上達するんですよね。
3. 波に乗るチャンスが増える
冬の空いた海では当然波に乗る本数が増えます。
多くの波に乗れるということは、「沢山乗れて楽しい!」というだけでなく場数を増やせます。
サーフィンは波に乗った時間だけスキルが磨かれます。
ただ海に浮いているだけでは上達しませんよね。
また場数が増えれば心に余裕が持てるようになり波をしっかり見ることができるようになります。
波のブレイクを使って楽しむサーフィン。
やはり波を見る眼力が養われるほどに上達も見込めるものです。
夏場になかなか波に乗れず苦戦していた方も、冬場は沢山の波に乗って上達するチャンスのシーズンなのです。
4.自信を持てるようになる
頑張って海に通いキープサーフィンを続けることで筋力や心肺機能が向上し、海や波とのリズムや技術的なフィーリングが馴染んで楽しめるようになってくるものです。
沢山の波にのることで磨かれたスキルや養われた感覚は自信につながります。
そして自信を伴ったポジティブなメンタルは積極性へと繋がりより沢山の波に乗ることができる良い循環が生まれてきます。
多くの人が脱落する冬でも続けたという自信にもなるでしょう。
仲間内でもフルシーズンサーフィンするリアルサーファーとして認められ、そういった自覚的にも自信も得られるようになるのではないでしょうか。
5.競争率の高い夏場に向けての下準備ができる
寒い冬場のサーフィンでは重装備です。
体は厚く重いウェットスーツにガッチリと固められ、パドリングの抵抗を増すグローブに足裏の感覚を妨げるブーツ。
この冬場の重装備はサーフィンの諸動作においてはマイナス要因。
ですが、ある意味筋トレ養成ギブスにもなり得ます。
まるで重りのような養成ギブスから解き放たれた春先からのサーフィンでは、パドルが楽に感じるだけでなく、何をするにも軽々とした感覚になります。
その動きやすさは気持ち的にも開放感を得られ、確実に上達へのきっかけとなるでしょう。
また、キープサーフィンによって養われる様々な感覚はサーフィンの上達にとても大切です。
もし冬場にサーフィンから離れる場合、せっかく夏場に養われた身体機能や、それまでフィットする感覚のあった海や波とのリズムやフィーリングもリセットされ1から再スタートとなってしまいます。
冬場に休んでそれまでの調子がリセットされたサーファーと、養成ギブスでパワーアップしたサーファーが一同に会し混雑する夏場。
さぁ、どのサーファーが一番波をモノにするでしょうか。
言うまでもありませんよね。
たとえ回数は減ったとしても冬場にサーフィンを続けることで、筋力低下の防止や、海でのサーフィンの様々な感覚もキープできるようになります。
夏場の台風シーズンのチャレンジングなコンディションにおいてもへこたれない体でシーズンを迎えることもできるでしょう。
6.冬のサーフグッズを楽しめる
趣味の楽しみ方の一つとして趣味に関わる道具を楽しむということもありますよね。
サーフィンだって同じです。
身につけるウェットスーツや周辺具はファッションと同じですよね。
さまざまなデザインがあるので自分のスタイルでチョイスして、自分らしさを表現する楽しさもあると思います。
冬場のウェットスーツや冬物ギアの各所に施された工夫は、夏場のウェットスーツよりも多くあります。
各メーカーがしのぎを削る技術や開発の努力、それらを知ることも面白いものです。
メーカーごとに防水性や素材など様々な工夫が施されています。
例えばブーツであれば素足感覚を追求したソックスタイプのものであったり、保温性重視で素材に拘ったものであったり。
これは良いこれはダメだと言いながら自分なりのベストを探すのも楽しいものです(笑)
夏場は装着物が少ないですが、冬場はこういったグッズを自分なりのチョイスで楽しめるのも楽しみの一つだと筆者は感じます。
冬のギアについての記事がありますので是非合わせて読んでみてください↓
まとめ
冬場のサーフィンをすべき理由として6つの理由を書いてみました。
- サイズのある波にチャレンジできるチャンスが増える
- 海が空いていて波に乗るチャンスが増える
- 自分のリズムやペースで練習できる
- 混雑するシーズンに向けて準備が出来る
- リアルサーファーとして気持ち的に少し自信を持てるようになる
- 冬場のウェットスーツやグッズで自己表現もできる
全て夏場では中々出来ないことでもあると思えます。
冬場のサーフィンとして、景色的にも夏場とは違った雰囲気を感じられるのも楽しいと言えるところですよね。
キンキンに冷えた中でサーフィンをして良い波に乗った後、暖かいお湯をかぶったりお風呂にドボンと浸かった時の幸福感は冬ならではのものです。
雪の降った日には、意外に外気よりも海の中の方が温かく、湯気の立つ海、そして白いビーチは何とも幻想的な感覚も感じられるものです。
現在のウェットスーツやグローブ&ブーツは驚くべき進化を遂げています。
着てしまえば殆ど寒さを感じないほど優れているので、ぜひ積極的に冬の海に飛び込んでみてはいかがでしょうか。