冬のサーフィンは寒い!着替えが大変!そして波が無い!といった感じで、冬のサーフィンはあまり良いイメージがありません。
寒いだけでなく寒さに対応できるウェットスーツやその他防寒具が必要だったり・・・。
サーフィンをしない人からは「よくやるわ!」なんて不思議に思われます。
それでも冬にサーフィンをするのはサーフィンが冬でも波に乗りたいと思える魅力があるからに他ならないわけですが、それ以外にも冬にサーフィンをするメリットがあるからでもあります。
今回はそんな冬にサーフィンをするメリットや冬にサーフィンをするために必要なウェットスーツをはじめ便利アイテムなど紹介していきます!
[ad1]もくじ
冬にサーフィンをする3つのメリット
夏の海と冬の海には色んな違いがあります。
その違いは地域によっても異なりますが、夏との違いがサーフィンをするのにメリットとなる場合があるのです。
そんな寒い冬にわざわざサーフィンをするメリットを3つご紹介します。
人が少ない
冬場のサーフィンのメリットはなんといってもこれです!
やはり冬にサーフィンをするのは寒くて億劫なので当然人が少なくなります。
その分、波に乗る本数を増やすことができます。
周りに人がいない分、パーリングや前乗りなど、気をかける必要が少なくなり、ストレスなく楽しむことができます。
このように、シーズン中の混み合った環境とは違ったサーフィンが、冬場にはできるのです。
特に初心者の方には、練習しやすい良い環境ですよね!
パドル力を養える
冬の海でサーフィンをするにはウェットスーツが必要です。
とくに寒い時期には厚めのウェットスーツやインナーなどを着込み、水も含んできますのでパドリングが重くなります。
身体をガチガチに固められた冬場のサーフィンは筋トレギブスでも付けているようなもの。
夏場の軽装でのサーフィンにくらべパドリングの負荷は大きくなりますので筋力が養われパドリング力がおのずと付いてきます。
重いウェットスーツを脱ぎ去るシーズンになれば羽でも生えたかのごとくパドリングが軽く感じられます。
台風シーズンや混雑で競争が激化するシーズンに調子よくサーフィンするための備えとなることでしょう!
地域によっては良い波をもたらしてくれる
冬場は西高東低の気圧配置になりやすく、この冬型の気圧配置になるとサーフィンにとって良い影響を与えてくれる場合があります。
日本海側
高気圧の吹き出しにより、うねりがもたらされます。
基本オンショアになので海は荒れ気味となりますが、風が弱まるタイミングで絶好のコンディションとなります。
東日本 太平洋側
東日本の太平洋側では付近を通る低気圧によりうねりが入りやすくなります。
また、大陸から吹く北風によりオフショアになりやすいのでクリーンなコンディションの波となります。
西日本 太平洋側
大陸からの北風によりオフショアになり波が抑えられ基本的にスモールコンディションですが、低気圧が通過した後はクリーンなコンディションの良質な波が期待できます。
冬にサーフィンをするメリットは他にもあるので是非こちらの記事も!↓
冬場のサーフィンに必要なウェットスーツと周辺アイテム
冬場にはウェットスーツが必要になります。
それ以外にも様々なを防寒アイテムがあり、地域によっては様々なアイテムを使用して防寒対策を行う必要があります。
まずは冬のサーフィンに使用されるウェットスーツまわりの防寒アイテムをご紹介していきます。
ウェットスーツ
まず日本国内の冬場でのサーフィンに絶対必要なものとしてウェットスーツ。
地域によって必要なスペックは異なりますが、真冬の海では3mmから5mmのセミドライスーツもしくはドライスーツが必要となります。
ウェットスーツの進化は著しく進んできており、保温性、防水性、運動性など年々良くなってきています。
とくに日本国内で生産されるウェットスーツは裁縫技術に優れクオリティーが高いと世界的に評価が高いです。
海外ブランドのウェットス―ツは日本国内で生産されるものと海外で生産されるものはクオリティーが全く異なるので並行輸入品の海外ブランドは注意が必要です。
ウェットスーツを購入する際は、日本ブランドもしくは日本国内工場で生産されたウェットスーツがおすすめです。
グローブ
最も寒い1月2月ともなると海水温が下がり、地域によっては冬場の必須アイテムの一つとなります。
グローブにはいくつかのタイプがありそれぞれ特徴が異なります。
- パドリングやグリップのしやすさが特徴の「スタンダードタイプ」
- 保温性に優れてた「ミトンタイプ」
- グリップ性能と保温性が特徴の「ロブスタータイプ」
暖かさを優先するかパドリングのしやすさを優先すべきかで選ぶとよいでしょう。
『SURF8』のストーブグローブは純国産で裏生地にはSMCマグマコア起毛を使用。
ブーツ
グローブ同様ウェットスーツに覆われていない足も地域によってはブーツで防寒対策をする必要があります。
ブーツを履く事によってテイクオフ時に爪先が引っかかったり足裏の感触を感じにくくなるなど難が出て来ますが、寒い地域ではそれを差し置いてでも必要なものです。
ブーツにも防寒性を優先したものやリーフブーツを兼ねたものなどがありますので、サーフィンを行う場所によって選ぶ必要があります。
なお、ブーツを買う際はワンサイズ小さめのサイズで購入するのがポイントです。
ゆとりのあるサイズだと水が入りやすくなるだけでなく、テイクオフ時に爪先が引っかかりやすくなります。
『CAPTAIN FIN』のブーツは足裏にブランドロゴをプリントしており、パドリング中にアピールされるデザインが面白い!
「SOLITE」はスノーボードでは定番となっているお湯で自分の足に形成する熱形成ブーツ。自分の足にぴったりのブーツに!?
ヘッドキャップ
極寒の地域では必需品となるヘッドキャップ。
ヘッドキャップにも目的に応じていくつかの種類があります。
首まで覆われるフルカバータイプ
本格的な防寒が必要な環境でサーフィンをする場合に必要なヘッドキャップです。
外気にさらされる面積が少ないため防寒性は高いですが、首回りの運動性に難が出て来ます。あとは見た目が・・・
首までは覆われないタイプ
フルカバータイプのように顎や頬までカバーされますが、首回りはカバーされません。
その分防寒性は下がりますが首回りの運動性が高くなり、海の上でも頭の後ろに脱いで外しておいたりと状況に応じて脱着が出来るのがメリットです。
キャップ/ビーニータイプ
ヘッドキャップがかならずしも必要ではない地域でもやはり風の強い日などは耳がちぎれそうになるくらい痛寒いのでヘッドキャップがほしくなります。
そんな環境では頭部と耳の冷えを抑えてくれるキャップタイプやビーニータイプがおすすめです。
また「ヘッドキャップは見た目的に・・・」と言った人でも気軽に使えるデザイン性で人気が出つつあるようです。
ただし、あごのベルトが痛い、ドルフィン時の抵抗になる、外れる等のデメリットもあるようです。
インナー
必ずしも必要なアイテムではありませんが、あるとより快適にサーフィンが行えます。
冬場のウェットスーツは保温性を高めるために裏地に起毛素材などが施されていますが、ウェットスーツの中にインナーを着込むことでさらに保温性を高められます。
また寿命が近づき古くなったウェットスーツは生地の繋目など色んな所から浸水してくるようになります。そのような古くなってきたウェットスーツの防寒対策としてもインナーは重宝します。
長袖長ズボンタイプ、半袖長ズボンタイプ、ノースリーブタイプなど環境に応じて様々なラインナップが用意されています。
安物のテロテロなインナーは余計寒くなってしまいます。
安物買いの鉄失いにならないようしっかりしたものを購入したほうがよいです。
『Magic』はウェットスーツで有名な『BeWET』をリリースしている会社の冬物ギアブランド。その中でも『Royal』シリーズは最高峰ライン。 信頼性は抜群!
『SURF8』のスーパーファーベスト・マグマコアシリーズのインナーはSMCマグマコア起毛を使用しており、強力遠赤効果により血流促進して、保温効果があるようです。ウェットスーツの着脱もスムーズにできるようです。
インナーネック
ウェットスーツの中に着る首回りの防寒アイテム。
必ず必要なアイテムではありませんが首元からの浸水を抑え、浸水による首回りの冷えを抑制してくれます。
ネックウォーマー
ウェットスーツの上に装着する首や顎周りの防寒アイテム。
インナーネックのように浸水を防ぐのではなく、保温性を高めるために使用します。
厚めの起毛になっている物が多いです。
風が強い日はヘアバンドのようにして耳を保護すれば、風でちぎれそうに痛くなる耳を保温する事も出来ます。
これも必ず必要なアイテムではありませんが、あるとより快適になるかもしれません。
リスト/アンクル/ネックバンド(ベルト)
手首や足首や首に巻くベルトです。
これをウェットスーツの上から装着することで手首・足首・首といったウェットスーツの開口部からの浸水を劇的に減らすことができます。
手首に関してはは時計をウェットスーツの上から巻く事でもこのアイテムとと同じ効果を得られます。
また、足首はリーシュコードが同じ役割を果たしています。
リーシュを付けていない足にアンクルバンドを付けてしまうと浸水した水が抜けなくなってしまうのでセミドライの場合はアンクルバンドは不要です。
必ずしも必要なアイテムではありませんが、開口部からの浸水が気になる人は使ってみると良いかもしれません。
ウエストウォーマー
腰付近の冷えを抑える腹巻タイプのウォーマー。
波待ちをしていると、ウェットスーツに浸水した海水が背中付近にたまりがちです。
とくに古くなって浸水が激しいウェットスーツはこれにより背中や腰が冷えてきます。
そんな時にはウエストウォーマーを使用するとよいかもしれません。
腰痛持ちにはもちろん、適度なコンプレッションによりお腹の出っ張りが気になり始めたサーファーにも持ってこい!?
『オニール』の高品質裏起毛素材ファイヤーウォールを使用したウェストウォーマー。
『Tools』のウェストウォーマーはマジックヒーターを入れるポケットがある。マジックヒーターは何度も繰り返し使える摩訶不思議なカイロ。腰痛持ちには日常でも使えそう。
3.冬場にあるとよい便利アイテム
ウェットスーツ周辺以外にも冬に便利なホットアイテムはまだあります。
いろいろと試してみるのも面白いかと思います!
ホットジェル
肌に直接塗り込むと塗った部分がトウガラシエキス成分によっての暖かくなる温感ジェル。
手のひらにホットジェルを出して、冷えを感じやすい場所に薄く伸ばすように塗りこんで使用します。
ウェットスーツを着用して、準備運動する頃には、ホカホカになってくるようです。
皮膚の弱いところは、塗らないほうが良さそうです。
入るときに躊躇してしまう時は、このようなアイテムもぜひ試してみたいですね!
温水をいれたポリタンク
真冬の海で2時間もサーフィンをすれば唇は青ざめ指先はカジカミ車のキーさえ回すのが困難になります。そんな時のお湯のありがたみといったら・・・
ですが温水シャワーなんてものは無いポイントがほとんどですので、冬場はお湯を入れたポリタンクが必須アイテムとなります。
サーフィンを終えて戻って来たころには寒さでポリタンクのお湯も冷めてしまうので、熱め(50℃くらいかな)を用意して行きます。
あまり容量の大きいものにたっぷり入れても、重たくて持ち上げられないので、一人分であれば10~12Lタイプで十分です。
複数人で行く人や2ラウンドしたい場合でも大容量のポリタンクより10~12Lを複数持って行った方が勝手がよいです。
『イワタニ』のポリタンクは作りがしっかりしてて信頼性が高い。
10Lじゃ足りない!と言う人なら『プラテック』の12Lがおすすめです。
またポータブルシャワーを使えばより快適にお湯が利用できます。
サーモバック(ポリタンクカバー)
寒い時期には折角持ってきたポリタンクの熱いお湯も、着替えるころにはぬるくなってしまいます。
冷えた体にはアツアツのお湯で身体を解凍したいものです。
そこで欲しいのが、ポリタンクを保温できるサーモバック(ポリタンクカバー)です。
サーモバックを使えばサーフィン後でもアツアツのお湯をかぶることができます。
TRANSPORTERのサーモバッグは、冬は保温、夏は保冷としても使えるのでアウトドアなどにも使えそうです!イワタニの10Lポリタンクに最適。
『DuraSack8』のサーモバックは保温性が高いと評判!多すぎず少なすぎずで丁度良い量の12Lポリタンクがジャストフィットのカバー。
2ラウンドサーフィンする人や二人でサーフィンに行く人には10Lポリタンクが2こ入るケースがおすすめ。
ちなみに、サーモバックが無い場合は大判のタオルでしっかりポリタンクを包んでおけばかなり保温できます。
ポンチョ
冬のサーフィンで憂鬱なのが着替え。
冷たい風が吹き付ける中で着替えないといけないのはとても辛いものです。
そこで活躍するのが着替え用のポンチョ。
お着替えポンチョを使えば素肌を冷たい冷気にさらさずにスムーズに着替えることが出来ます。
素材は一般的なパイル生地(タオル生地)からマイクロファイバーやフリースなど様々な生地のものがラインナップされています。
フランスの有名サーフスポットがあるホセゴーから誕生したブランド『ALL IN』は、プレミアムコットン100%やバンブー(竹)などオーガニックな素材に拘っている。
心地よさ・実用性・トレンドだけでなく安全性にも考慮しています。
『HUREL』のフリース素材のポンチョはふわふわの肌さわりが人気。
『IGNITE』のマイクロファイバーポンチョ。速乾性が高く、前面のジッパーが様々なスタイルで着れるのが特徴。
『FCS』からはセームタオル調のマイクロファイバーポンチョ。吸水性・速乾性共に高く、タオル生地のようにゴワつかないためコンパクトにたためる。サーフトリップや夏場にもってこいのポンチョ。
まとめ
真冬のサーフィンは人も少なくなって、サーフィンの練習にはなるのですが、防寒対策をしっかりしていないと、長時間入るのはやはり困難です。
保温性能が低い製品で長時間冷たい海に浸かると寒いだけでなく、低体温症となる恐れがあり非常に危険です。
安全に快適にサーフィンを楽しむためにも、保温性能に優れたものを着用して、様々な防寒アイテムをしようして冬でもサーフィンを楽しみましょう!