日焼け止めによる海洋汚染|エコな日焼け止めでサンゴを守ろう

くわざんまい

くわざんまい

自然鑑賞してリフレッシュすることが大好き。
夏は伊良湖でサーフィン、冬はスノーボードで波乗り気分。
冬は寒いので、スノーボードで波乗り気分しています。
ゆるーく楽しむおやじサーファー。

この記事では日焼け止めの環境への影響について書いてみたいと思います。
年々脅威を増している台風や集中豪雨により、夏が来ることに安易に喜べなくなってきました。

それでも夏が来る度にどこか心踊らされます。
水着を身にまとい太陽の下でマリンレジャーを楽しめるこの時期がやっぱり好きという人は多いのではないでしょうか。

そんなマリンレジャーに必須アイテムなのが日焼け止め。
でもこの日焼け止め、実は海にとってはものすごく有害な物なのです。

世界各地のサンゴが死に向かっている!

色鮮やかで美しいサンゴ礁。

カラフルなサンゴ
出典:サステナブル・ブランドジャパン

実はこれ、死を目前にしたサンゴの最後の抗いなのです。

サンゴはストレスにさらされると白化してしまいます。
白化が続くとそのうちサンゴは死滅してしまうのですが、最後の防衛策としてこのような鮮やかな色になることがあるようです。

沖縄、ハワイ、グレートバリアリーフなど世界的なリゾート地でサンゴ礁の白化が進み問題となっています。
過去30年間で地球上のサンゴ礁の半分を失ったと言われており、さらに今後20年で70~90%が消滅するという予測もあります。

サンゴ礁は食物連鎖の土台となり、地上の植物と同様に二酸化炭素を浄化してくれています。海洋生態系にとても重要な役割を担っているのです。

サンゴ礁が減れば、私たち人間を含め地球上すべての生態系に大きく影響するのは容易に想像できるでしょう。

沖縄のサンゴ礁も深刻化

サンゴ礁の白化は我が国も例外ではありません。

サンゴ礁に囲まれたキレイな海とリーフポイントが点在するアクティビティ溢れるリゾート地の沖縄県。
そんな沖縄のサンゴ礁も深刻な状況となっています。

環境省によると石垣島周辺、石西礁湖では、8割近くのサンゴが白化現象を起こしており、死滅しているサンゴもあるようです。

環境省の調査を例にあげます。

沖縄県のサンゴ礁白化状況

奄美大島瀬戸内周辺
平均サンゴ被度 48%(やや不良)
平均サンゴ白化率 38%

石西礁湖 北部
平均サンゴ被度 26%(やや不良)
平均サンゴ白化率 82%

石西礁湖 中央部
平均サンゴ被度 20%(不良)
平均サンゴ白化率 90%

※サンゴ被度とは海底面に占める生きたサンゴの割合

コーラルリーフのサーフポイントではサンゴ礁の恩恵もあってサーフポイントが保たれています。サーファーも無視できない問題ではないでしょうか。

サンゴ礁が減る原因は日焼け止めにもあった

サンゴの白化現象は温暖化による水温の上昇が原因とされていましたが、なんと日焼け止めクリームにも要因があることが明らかになっています。

2016年に行われた研究が記載された学術誌によると、日焼け止めクリームなどに含まれている紫外線を防御する科学物質はサンゴにとって有害であるとされています。

サンゴは細胞内に褐虫藻と呼ばれる藻類と共生しており、褐虫藻が光合成を行うことで酸素やサンゴが生きるために必要なものを生成しています。

そしてこの褐虫藻、水温上昇や水質汚染などにより環境が悪くなると、サンゴの細胞内から放出されてしまいます。
これによりサンゴは白化し、白化状態が続くとサンゴはウィルス感染や栄養不足でそのうち死滅してしまいます。

実際に行われた実験として、サンゴの入った水槽に1リットルあたり10マイクロリットルの紫外線吸収成分を入れると、多量の褐虫藻とウィルスが放出されてしまったという実験結果も報告されています。

このような化学物質が含まれている日焼け止めが年間6000㌧(2008年の調査)も海に溶け出しているのです。
この現実をあなたはどう思われますか?

環境だけでなく人体への影響も懸念

紫外線防御剤として使われる化学物質「オキシベンゾン」「オクチノキサート」はサンゴ礁をはじめとした環境への深刻なダメージを与えるだけでなく、人体への影響も懸念されています。

とくに「オキシベンゾン」は、経皮吸収性が高く、体内に吸収される量も多いため皮膚がん、ホルモン異常、生殖機能低下の可能性が考えられています。

日焼け止めクリームには、「オキシベンゾン」「オクチノキサート」以外にも、危険な化学物質が使われているようです。

日焼け止めに含まれる人体へ悪影響を及ぼす可能性のある成分

ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル安息香酸は眼、鼻、喉を刺激する
メトキシケイヒ酸エチルヘキシル眼、皮膚、粘膜を刺激する
ラウレス硫酸ナトリウム皮膚障害やアレルギーを誘発する可能性
シリコン剰暴露で眼、皮膚、上気道の刺激、咳
酸化防止剤皮膚炎や過敏症を引き起こす

広がりを見せつつあるサンゴ礁問題への取り組み

世界のリゾート地では日焼け止めに法的な規制が!

白化現象や死滅などサンゴへの深刻な被害が続いていることから、「オキシベンゾン」や「オクチノキサート」などの有害な化学物質を含む日焼け止めを規制する法律を施行するリゾート地が増えてきています。

アメリカ・ハワイ州
2021年1月1日から、サンゴ礁に有害な成分が含まれている日焼け止め製品の使用や禁止法が施行される。

パラオ(太平洋)
2020年から、10種類の指定された化学物質が含まれたもので、スキンケア製品と日焼け止め製品の使用や販売の禁止法が施行される。

ボネール島(カリブ海)
2021年から、サンゴ礁に有害な成分が含まれている日焼け止め製品の使用や禁止法が施行される。

現地での販売や使用は、禁止なのですが、旅行者などが持ち込んだ場合は、そのまま使用して問題ないようです。(今のところ・・・)

喚起と支援の呼びかけのキャンペーンにWSLも賛同

パントンカラーとアドビ社は危機的状況のサンゴ礁への喚起と支援の呼びかけを目的としたキャンペーンとして、サンゴの色から作った3つの色を新たに定義しました。

新たに定義された色はGlowingYellow、GlowingBlue、GlowingPurpleと名付けられ、サンゴの最後の抗いで見せる鮮やかな色彩から作られています。

GlowingYellow、GlowingBlue、GlowingPurple
出典:AdobeBlog

またこの3色は2019年のWSL(World Surf Leage)CT第7戦『Tahiti Pro Teahupo’o』で、アスリートジャージ等で採用されWSLも世界のサンゴ礁の危機のアピールに賛同しました。

2019 Tahiti Proのアスリートジャージ
出典:WSL

さらにWSLが運営する非営利組織のWSL PUREはタヒチのサンゴ礁の保護に着手した活動を行ったようです。

一人ひとりの意識が大切!環境に配慮した日焼け止めクリームを使おう


今後、規制や企業努力により有害物質を含む日焼け止めは市場から姿を消していき、成分を気にする必要はなくなるでしょう。
ですが、それもまだまだ先のこと。
組織レベルで徐々にサンゴ礁を守る動きが出てきているとはいえ、大切なのは海を汚さない私たち一人ひとりの意識です。

自然と関係性の深いサーファーなら今すぐにでも環境に配慮した日焼け止めを使っていただきたいものです。

また、化学物質を含まない天然素材を主原料とした日焼け止めは環境に優しいだけでなく、使う人にとっても優しいと言えます。
肌の弱い方や小さなお子さんにも安心して使える点も良いところです。

サーファーにおすすめのオーガニックな日焼け止め

サーフィンにも最適なオーガニックで環境に優しい日焼け止めをご紹介いたします。

surfyogis(サーフヨギ)

バリ島発の防腐剤すら入っていない100%オーガニックなサーファー向けの日焼け止め。オーガニックだけでなく落ちない付かない染みないと3拍子揃った日焼け止め。

SALT&STONE(ソルトアンドストーン)

科学薬品を使用しないオーガニックなスキンケア商品を展開するカリフォルニア発のブランド。
厳選したオーガニックオイルとバターを採用した日焼け止めクリームには手を汚さずに濡れるステックタイプもラインナップ。

ALL Good(オールグッド)サンスクリーンバター

AllGoodは大人から赤ちゃんまで使えるようにをコンセプトに作られたハーブから生まれたオーガニックな日焼け止め。耐水時間80分でサーフィンをはじめとしたマリンスポーツにも最適。

おわりに

サーフィンは、自然と調和するスポーツでもあるので、海の環境を守ることも海と向き合うサーファーなら使命かもしれません。
でも残念ながら日本ではまだまだオーガニックな日焼け止めは少なく、環境には配慮しているもののノンケミカルではないといった商品が多いようです。

今後もっと安心して使える日焼け止めが日本でも流通し、サンゴ礁をはじめ環境汚染が少しでも抑止されるのを願いたいところです。

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