いつどこで誰が?オリンピックのサーフィン競技をまとめてみた

牡丹

波待ちで肩がぶつかった経験もある混雑必至の大阪サーファー。ノマドサーファーで日本各地のポイントを巡りながら放浪‥‥するのが夢。

この記事は2020年東京オリンピックのサーフィン競技について2019年現在時点でわかりうることをまとめた記事です。

第125次国際オリンピック委員会(IOC)総会で、2020年夏のオリンピックの開催地が東京に決定しました。
そして、5競技18種目が新たに追加され、その内のひとつとして『サーフィン』が新競技として選ばれました。

東京オリンピックの競技としてのサーフィンは「どんなルール?」や「選手は誰が出るの?」というような疑問を抱いている人もいるのではないでしょうか?

今回は東京オリンピックで追加された “ 競技 ” としてのサーフィンについての解説をはじめ、
観戦する為に会場の場所やチケット情報など、基本的な情報をまとめてみました。

それではスタートです!

東京オリンピック競技『サーフィン』での大会ルールとは?

サーフィンをしたことのない人ならサーフィンは波に乗って楽しむスポーツということは知っていても競技となるとピンとこない人も多いはず。

競技としてのサーフィンを観戦する場合に、何を基準にして勝敗を決定しているのかが分からなければ、見ていても楽しめませんよね。

競技としてのサーフィンとはどのようなものなのか、
オリンピックのサーフィン競技の基本的なルールを解説します。

サーフボードの種類はショートボード

サーフボードは大きく分けると、ロングボードファンボードショートボードの三種類がありますが、東京オリンピックのサーフィン競技ではショートボードが選ばれました

サーフボードの種類にはどんなものがあるの?

ロングボード

275cm以上で厚みがあるボードです。ゆったりした動きが特徴で、浮力があるため小さい波や波が崩れる前の早い段階で立ち上がることができますが。波の小さな日本においては他のボードより沢山波に乗れることもあり、昨今人気となっています。

ファンボード

200cm~260cmとロングボードよりも短くてショートボードよりも長いという、中間に位置するのがファンボードです。比較的容易に波に乗れるため初級者のレベルアップ用に最適です。

ショートボード

170cm~190cmとボードの中では一番短く、浮力も一番小さいという特徴があります。
浮力が少ない分アクティブな動きを展開する事が出来るのがショートボードの魅力です。

船で例えると、三、四人が乗れるような小型のモーターボードがロングボードだとすると、ショートボードは水上バイク(ジェットスキ-)です。
水上バイクはその身軽さを活かして急激なターンをして水しぶきをあげたり、ジャンプしたり出来ます。

ショートボードはまさに、この水上スキーのようにアクティブな動きをしたり、ジャンプをしたりといったようなトリックをする事が可能です。

対戦形式

通常のサーフィンの大会では、マン・オン・マン(一対一)、3メンヒート(三人同時)、4メンヒート(四人同時)があり、オリンピックのサーフィン競技では、2メンヒート・4メンヒート・5メンヒートが採用されます。

採点基準

オリンピックのサーフィン競技は通常のサーフィン大会と同様に行われ、3~5名の審査員による採点で勝敗が決まります。

採点の基準はスピード、パワー、フロー(流れ)が基本となります。
1本の波に乗ってから、乗り終わるまでを10点満点で採点します。

一人が乗る事の出来る波には制限があり、採点はベスト2ウェーブがカウントされます。(点数が高かったベスト2のライディング)

基本的に波が崩れている部分に近い場所で、技を繰り出すのが高得点となる傾向がありますが、スピードとパワーのある技をその部分で繰り返しても、フロー(流れ)という観点では原点対象となってしまいます。

基本ルール

原則一つの波に乗れるのは一人だけです。
そして、どの波でも自由に乗れるという訳ではなく、優先権ルール(プライオリティ)というものがあります。
この優先権がある人が波に乗ったり、乗ろうとアクションする事で、優先権が次の人へと移ります。

この優先権ルールを利用してゲームを優位に持っていくために相手の近くに寄って波に乗ると思わせ、相手選手を良い波に乗せないようにする場合もあります。

こういった優先権ルールを使った “かけひき” も、競技としてのサーフィンの見所です。

選手は何を基準に選抜される?

サーフィン界のプロ最高峰と言われるのがWCT(ワールドチャンピオンシップツアー)です。
海外選手は、このWCTのランキングや、ISAワールドサーフィンゲームスの結果で選手が選抜されます。

なお、ISAワールドサーフィンゲームズは2年連続の日本開催で今年2019年は9月7〜14日の期間で宮崎県木崎浜にて行われました。

ISAサーフィンゲームス公式サイトはこちら>>

木崎浜についてはこちらをどうぞ↓

ISAワールドサーフィンゲームスの様子↓

オリンピック サーフィン競技の出場人数は男女各20名ずつ。
一つの国から許された出場枠は原則、男女各1名の計2名です。(例外で3名までの出場が可能。)

現在はまだ出場選手は決定していませんが、WCTで活躍しているジョンジョン・フローレンス(アメリカ)、ジョーディー・スミス(南アフリカ)、ガブリエル・メディーナ(ブラジル)、女子はサリー・フィッツギボンズ(オーストラリア)、コートニー・コンローグ(アメリカ)らが有力視されています。

日本人選手の選抜方法

NSA(日本サーフィン連盟)では、2020年の東京オリンピック競技であるサーフィンに出場する日本代表選手を選出する為に、強化指定選手を男女合わせて75名選出しました。

強化指定選手の公式発表はこちら>>

選出基準の内容は下記のとおりです。

■2019年 強化指定選手基準
  • 2018年WCT選手
  • 2018年WQS ランキング上位8名 男女
  • 2018年JPSA ランキング上位4名 男女
  • 2018年NSAランキング上位2名 男女(メンクラス、ウィメンクラス)
  • 2018年、2017年世界戦、世界ジュニア代表選手 男女
  • 2018年世界選手権補欠1名 男女
  • 2018年世界Jr.選手権補欠各クラス1名 男女

※あくまでも基準であり、ランキングの重複等があった場合はこの限りではない。
尚、東京2020組織委員会、IOC(国際オリンピック委員会)、ISA(国際サーフィン連盟)の規定が変更になった場合はNSA強化指定基準も変更になる場合があります。

引用元:NSA公式サイト

上記の引用部分に該当する選手の中からホスト国として男女計2名が選出されます。

東京オリンピック「サーフィン」会場は釣ヶ崎海岸

東京オリンピックのサーフィン競技会場は、千葉県・九十九里浜の最南端に位置する釣ヶ崎海岸に決定しました。

通称『志田下(しだした)』と言われ、国際大会の会場としても選ばれた過去がある日本有数のポイントです。

アクセス

【住所】

千葉県長生群一宮町釣ヶ崎海岸サーフィンビーチ

【最寄り駅】

JR外房線「上総一之宮駅」から徒歩15分orバス
(大会当日は駅の変更、追加する可能性があります。また、当日はシャトルバスの予定を確認する事をオススメします。)

サーフィン競技日程

現在公式サイトで発表されているサーフィン競技のスケジュールは以下の通りです。(2019年9月時点)

日程時間内容
7/26(日)7:00 – 16:20男女 ラウンド1
男女 ラウンド2
7/27(月)7:00 – 17:40男女 ラウンド3
7/28(火)7:00 – 15:00男女 準々決勝
男女 準決勝
7/29(水)8:00 – 13:00男女 3位決定戦
男女 決勝
表彰式
7/30(木)種目実施未定(予備日)
7/31(金)種目実施未定(予備日)
8/1(土)種目実施未定(予備日)
8/2(日)種目実施未定(予備日)

予定では4日間で終了する日程となっていますが、波のコンディション次第では予定していたスケジュールで競技を行えない可能性があります。
そのためオリンピックのサーフィン競技に限っては7月26日~8月2日をオリンピックサーフィンフェスティバル(仮称)と称し、この開催期間中に4日間のスケジュールで競技が行われるようです。

観戦チケットの購入方法

観戦チケットは抽選販売され料金は一人3,000円
第一次抽選はすでに終わってしまっていますが、開催まで複数回にかけて販売が行われます。

次回は2019年秋に第二次抽選を予定しており、
オリンピック公式チケット販売サイトにて抽選の申し込みが行われる予定です。
なお、チケット販売サイトでチケットを購入する為には『TOKYO2020 ID』の登録が必要となります。

チケットの転売などは禁止されているので、公式以外でチケットを購入する事が出来ません。
(2020年春頃に、事情によってチケットを売りたい人に向けて、公式サイトが仲介をしてリセールを開始する予定です。)

今後のサーフィン界を牽引する五十嵐カノアの活躍

現時点(2019年9月時点)では日本代表はまだ決定していませんが、WCTイベントで日本人初の優勝という快挙を成し遂げた五十嵐カノア選手の活躍に期待です。

五十嵐カノア選手は分かりやすく言うと、サーフィン界の錦織圭選手と言える程凄い活躍をしています。

今後、五十嵐カノア選手の活躍で、日本のサーフィン界も盛り上がる事間違いなしです!

東京オリンピック新種目「サーフィン」の観戦を楽しもう!

東京オリンピックで初めてサーフィンが承認されましたが、東京の次の開催地であるパリで開催されるパリオリンピックでも、サーフィンが承認されました。

五十嵐カノア選手の快挙で、日本のサーフィン界も盛り上がる事が想定されます。

オリンピック以外のWCTにも注目が集まったり、今後のオリンピックのサーフィン競技にも注目が集まるので、観戦する楽しみを味わうためにも一度ルールを知って観戦してみるのも、いいのではないでしょうか。

今からワクワクが止まりません!

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