長い梅雨もそろそろ終わりが近づき台風スウェルが届きだす本格的なサーフシーズン到来でムズムズしている今日この頃です。
しっかりとサイズが上がりそうな予感がする前日はサーフムービーでも見て気分高めておりますが、そんな中でも久々に心に残ったサーフムービーを今回はレヴューしたいと思います。
時間:45分+ボーナス
リリース:2012年
監督:カイ・ネビル
【キャスト】
デーン・レイノルズ、ジョン・ジョン、コロヘ・アンディーノ、ヤディン・ニコル、クレイグ・アンダーソン、チッパ・ウイルソン、ディロン・ペリーロ、コナー・コフィン、ミッチ・コルボーン、ディオン・アギス、エバンゲイゼルマン、タジバロー、ジャック・フリーストン
『Modern Collective』『ロストアトラス』に続くカイ・ネビル3作目の作品。
全体をとおしてライディング中の見てて『うほぉっ!』となる部分にフォーカスを当てており、ウォーターショットも多くスタイリッシュなライディング映像が満載のサーフムービーです。
撮影は日本、オーストラリア、ニュージーランド、インドネシア、カリブ海で行われており、それぞれの土地が見せる風景や人々をうまくライディング映像の合間に挟み込み、土地土地が持つ雰囲気や息吹を感じる情景描写でトリップ感もあります。
とくに日本での映像は台風スウェルがヒットした湘南が舞台らしくこれは日本か?と思うようなビックウェーブは見ものです。
出演しているサーファーはデーン・レイノルズ、ジョンジョン、コロヘ、クレッグ・アンダーソン、チッパ・ウィルソン、ミッチー・コルボーンと飛びまくり系中心のスタイリッシュサーファーで構成されており、ムービーが始まったのっけから分厚いリップ且つ早い波でのエアーのオンパレードに圧倒されます。
作品全体の印象としてはなんとも独特な世界観がありアートな要素が強くライディングシーン以外のところで物凄いインパクトを与えてきます。
摩訶不思議なオフジェや日本刀に串刺しにしたドーナツをかぶりつく上半身裸のおねーちゃんなど時折入る繋ぎのシーンがカイ・ネビル特有の不思議な世界観を作り出しています。
テイラー・スティールも認めたクリエイターだけあってどこかぶっ飛んでいるのを感じられずにいられません。
バックミュージックは抽象的な物が多く全体を通して若干重めの雰囲気ですが、当時の最先端を感じる作品です。
それまでロックでノリノリなバックミュージックにイケイケな雰囲気のムービーが一般的だった当時のサーフムビーシーンにはない選曲で、この年代あたりからサーフムービーの選曲や雰囲気が変わってきているように思えます。
おそらく後に続くサーフムービーに影響を与えた一本ではないでしょうか。
サーフィンのシーンを楽しむのもはもちろん作品全体がもつ独特の世界観は一見の価値ありです!
最後にこのサーフムービーが購入できる楽天ショップをピックアップして締めさせていただきます。
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