Biltスピットファイヤースティンガー 試し乗り

Oyajisurf

Oyajisurf.comの管理人。
毎朝仕事前に足繁く海へ通うが子供が生まれてからは週末サーファーに。競い合うのは苦手で、良い波より人の少ない波を選びゆるゆると楽しんでいる。本業はIT関連の個人事業主。
ホームポイントは宮崎県の木崎浜。

「こんにちはー宅配便です」

事務所の玄関先で呼ぶ声が聞こえます。
玄関へ向かうとそこには身長ほどの細長く大きな箱を抱えた配送業者さんが立っていました。

キタキターー!

待ちに待った物が届きました。
いや、あんまり待ってません。注文から3日です。

何が届いたかというと・・・そう、ニューボードを購入していたのです!

そろそろショートボードがほしいなとずっと検討していたのですが、条件にあったボードがなかなか見つかりませんでした。
先日ついに条件に合致したボードをネットのボード屋さんで発見し、勢いあまってポチっていたのです。

当然嫁ちゃんにはナイショです・・・

実際に見て触って購入するわけではないので少々心配でしたが、サーフショップで購入するより新品のボードが通常の半額近い値段で購入できます。

今後マジックボードを探す旅が始まっていくことを考えると、いろいろなサイズのボードを試したいところです。
お世話になっているサーフショップでお金を落としたいところですが、背に腹は代えられないので今後もサーフボードに関してはネットショップにお世話になります。ごめんなさい。

さて、今回ボードを購入するにあたっての条件は以下のようなものでした。

  • 安価(中古でもOK)
  • オールマイティー
  • 浮力ありめ
  • 太過ぎず細すぎず
  • まともなメーカー

中古で探していたのですが、なかなかピンとくるものがありません。
そんな中、目に留まったのが今回購入したボードです。

メーカー:Bilt
モデル名:スピットファイヤースティンガー
新品59900円
長さ6’0″(182.9cm) 幅20 3/4″(52.71cm) 厚さ2 5/8″(6.67cm) FSCⅡ5ボックスシステム

オールラウンド系のアウトラインを少しぽってりさせた形状でいかにもテイクオフが早そうです。かといってオルタナ系や小波系のボードのように大袈裟なアウトラインでもありません。
どの長さをチョイスするか悩みました。
今回のモデルは浮力があるモデルとはいえ昔見栄を張って使っていたボードより短いとなると心配になります。
だいぶ過浮力になりますが、推奨サイズより長い6’0″をチョイスしました。

Biltというメーカーは初めて聞いた名前だったので、懸念材料の一つでした。
無名メーカーにしては有名メーカーよりちょっと安いくらいの値段です。ショップによれば品質は織り込みずみのようですので、ここはショップを信頼してみましょう。

「ビルト」は地元南アフリカのサーファーにはシェイプとクオリティーの高さで他のプレミアムブランド同様大きな指示を得ています。南アフリカを代表するサーフボードブランドがこの「ビルト」サーフボードです。
トッププロがこぞって「ビルト」のシェイパージェイソンのシェイプするサーフボードでフリーライドしているのも確認済みです。 このことからも「ビルト」サーフボードが信頼に足りるサーフボードであることはご理解いただけると思います。
私共ボード屋では、既に存在する「ビルト」オリジナルモデルを日本向けに改良した日本モディファイモデルを販売できる運びとなりました。

※『ボード屋』より引用

ドキドキしながら箱から丁寧に梱包されたボードを取り出だすと、少し青みが掛かった真っ白なボードの全貌が現れます。

「おぉ?なんか若干青いぞ。最近のレジンはこういう色なのか?」

私の知っている新品のボードの色と異なるので違和感を感じます。

ボードを脇に抱えてみるとテールに手がぎりぎり届く幅の広さ、そして予想以上に分厚い。
私が以前しようしていたショートボードとはまったく異なる感触です。

さっそく既に用意していたデッキパッドとクリアデッキを張ってみます。

今回購入しておいたものはこれ。


デッキパッドはカスタムミックスというものでデッキパッドの左部・中央部・右部をそれぞれ組み合わせよりオリジナル性を出すことができる商品です。
コンセプトはいいのですが3つ揃えると若干高い気が・・・

時間の無い朝はワックスを掛ける時間ももったいない。ということでクリアデッキに初挑戦。

完成!じゃじゃん。

DSC_0005
Wax入らずのクリアデッキ仕様

所有しているボードと並べてみると結構ボリュームがあるのが良く分かります。

DSC_0001
倉庫のお見苦しところが見えてしまってすいません

ボードは左から
7’0″ ディックブルーワー
6’2″ InSight (昔使用していたメインボード。現在負傷中)
6’1″ メーカー詳細不明 (昔使用していたサブボード。現在は負傷中、ワックスは15年熟成。)
6’0″ Bilt スピットファイヤースティンガー

作業を終わらせ仕事に戻りしばらくすると

「ぬぅ・・・ボードを試したい・・・」

居てもたってもいられなくなってしまいます。
今日はこの後とくに来客の予定もない・・・仕事をサボるのは後ろめたいですが小一時間ほど行ってみましょう!

おニューのボードを車へ詰め込み木崎浜へ直行です。

午後16時ちょっと過ぎ、木崎浜へ到着。
木崎浜は今日は休日かと思うくらいに圏外ナンバーの車が沢山とまっており賑わっています。
普段この時間に波乗りをすることはないのでなんだか新鮮な気分です。

人気のトイレ前から少し外れたいつもの階段前へ車を停め波チェックもそこそこに着替えます。
真新しいボードを取り出しそのまま本日2ラウンド目のビーチへ降りて行きます。

クリアデッキのおかげでさっと準備してさっとエントリーできるってサイコーです。

コンディションは朝と変わらずまとまりの無い波ですが、多少サイズがあがっているようです。
いよいよ台風23号のうねりが届きはじめたのでしょうか。

腰の深さまで水につかりボードを放り投げパドルアウト。
いつも使用している7’0″のディックブルーワーは、昔ショートボードを使っていた癖で前に身体を前に乗せすぎて毎度ノーズが沈んでしまっていました。
ボードにあおむけになった感じはやっぱりショートボードがしっくりきます!

デックブルーワーより若干幅があるためか、パドルの安定感もあり心なしかパドルが早い気がします。
何よりもドルフィンスルーが楽!ドルフィンスルーが上手くなった気すらしてきます。

意気揚々とアウトに出て、ボードにまたがります。
身体はオヘソくらいまでしか沈みません。ディックブルーワーよりほんの少し沈む程度です。
7’0″のボードと大差の無い浮力なのでしょうか。

しばらく波待ちをしていると、ずるずるとボードのテールにお尻が滑ってしまいます。
どうやらクリアデッキのグリップ力はWAXには敵わないようです。
問題は乗った時足が滑らないか・・・そこさえクリアしていればいいのですが。

何度か波にトライしてほどなくして波を捉えます。

うねりが正面に現れボードを岸に向けます。
さすがショートボード。ボードの取り回しが楽で急な方向転換にも素直に反応してくれることに軽く感動を覚えます。

うねりが真後ろに迫りパドルを早めるとスムーズにボードが滑りだします。
安定感があり落ち着いてグーフィーへテイクオフ。
立ち上がるとフェイスは一気に張って崩れそうになる。
思わずプルアウトしようと後ろ足を踏み込んで身体を波側へ向けると、ぎゅるん!とテールが旋回し身体ごと波の裏側へ放り出される。

「なんじゃいまのー!すげー動く!」

薄くも細くもないボードなのにこれほどに敏感に反応するのかとびっくりしてしまいます。
テイクオフも7’0″と比べても引けを取りません。むしろ早いくらいかも。

これが昨今の進化したサーフボードのテクノロジーによるものなのでしょうか。
7’0″のボードとはまったく異なる乗り味に感動しながら、アウトへ戻り再度波を追いかけまわします。

その中の一本でのことです。

レギュラーの切れたうねりがやってきます。
ボードを岸へ向けなおし、パドル開始。
相変わらずボードはスムーズに走り出し、安定感を感じながら落ち着いたテイクオフができる。
斜めに斜面を滑り下りながら体を縮めて伸びあがると
ボードが足にくっついたように、にゅるっと波の中腹まで戻ってくる
すぐにまた身体を伸ばすとボードがズルっと下へ滑る。
リズムよく繰り返し体を伸縮させると数回。ボードはぐぃんぐぃんとなんとも言えない感触で斜面を上下する。
身体の伸縮を数回繰り返したところでフェイスは壁になり進行方向で爆発するスープに巻き込まれてワイプアウト。

ぎこちないながらもアップスンがキまりました。

「ふははは!!」

アップスンがキまった嬉しさと、調子のよいボードに出会った嬉しさで思わず笑いが出てしまいます。

これといって特別よい波でもありませんでしたが、このボードならそこそこの波でもそれなりにアップスンができることがわかりました。

事務所へもどり

「良き出会いに乾杯!」

なんて事を言う訳はありませんが、倉庫でニューボードのスピットファイヤーをニヤニヤと眺めながらしばらく今日の感触の余韻に浸るのでした。

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