波情報では昨日よりサイズアップの予報。
今日はガッツリ仕事の予定が詰まっていますが、早朝は微弱なオフショアとくれば行くっきゃないでしょ。
早朝6時前。
薄暗くまだ誰も入っていない木崎浜の海は昨日と同じような波の雰囲気です。
波はあるある。
誰か入っていないと比較対象がなくサイズ感がイマイチわかりませんがおそらく昨日よりサイズ上がってそうです。
階段前はチラ見程度でそのまま加江田の方へ。
加江田の海はしーんと静まり返っており、ただインサイドがシャワシャワしているのみ。
あれ?波無い?
と思いきや、沖から筋が入ってきます。
ワイドで早そうな波。やはり昨日と同じような感じです。
ただ、昨日よりデカそうです。
そして今日は昨日より掘れています。
アウトからのうねりは切れているように見えますがミドルから一気にその幅を広げ高速でブレイクしています。
しばらく様子を伺っているといつもの朝一常連さんの一人が「青島行くわー!」と私の前を素通りしていきます。
青島かぁ、木崎浜がオフショアの時は青島はサイドになるのであまり気が進みません。
もうしばらく波を眺めていると続々といつものメンバーが集まってきます。
出られない事もなさそうだということで今日もここに決定。
天気: 曇り
サイズ: 胸肩 セット オーバーヘッド
風: ほぼ無風
潮回り: 満ち潮八分
面: ツルツル
ウェットスーツに着替えボードを抱えて波打ち際へ。
セットが収まるタイミングを待ちながらできる限り歩いて沖へ向かいます。
しかしなかなか波は収まりません。
仕方なくパドルアウト。
分厚いスープのインサイドではあっというまに疲労物質が蓄積し腕が上がらなくなります。
やべぇ、出れんぺぇ 汗
ドルフィンを強いられる回数は少ないものの一本のスープで激しく押し戻される。
そしてアウトが遠い。
キツイ、一旦戻ろうか。
そう思った時、しーんとあたりが静まり目の前が開けます。
チャンス!
鉛のように重い腕に最後の力を込めて水を掻く。前へ、前へ。
もう少し!あと10メートル!
あとわずかという所で遥か沖から特大セットのうねり。
うぅ・・・吐きそう 泣
体力の尽きたドルフィンスルーでは爆発する特大セットに太刀打ちできるわけもなくワヤクシャに。
そんなこんなでしょっぱなのゲティングで見事ボロボロのヘロヘロのボロ雑巾に。
あぁ、こりゃ一本乗ったら戻って来れないな。
しばらく体力を回復させていると切れたうねりが目の前に現れます。
切れ目に合わせてパドル。
そしてテイクオフ。
思いの他デカく、物凄い疾走感に慌ててしまい足の位置が変。
うぁ~このポジションかよ!
そう思った瞬間案の上ドンガラガッシャンとフェイスの上を転げる。
あ~もったいねぇ。
それから2時間。
切れた波は最後の一本まで私の目の前に現れることはありませんでした。
いや、むしろ切れたのもあったのでしょうが、まるでナイアガラのようなワイドで早いブレイクにビビってしまい完全に委縮モード。
セットはどれもワイドでテイクオフする頃には遥か先まで崖のようになっています。
しかも掘れるので高さを感じて恐ろしい。
横から見ればチューブ巻いて見えますが、後ろからみればほぼダンパーな件。
ただプカプカと浮いては、たまにトライするもビビってボードを引く。
そして戻り中に特大セットに飲まれクローズセクションまで押し戻される。
乗ってもないのにゲティングアウトしないといけないこのパターン・・・もう飽きたわ。
それでもセットが収まりこれまでが嘘のような平和な海に豹変するもんだから出れちゃうわけです。
ただパドルするだけの時間が過ぎていきます。
潮か満潮になったためか心なしか切れた波が来はじめた気がします。
それでも高速過ぎて私の目にはダンパーにしか見えませんがね。
上手い人にとっては良い波なのでしょう。
切れたのが現れはじめはしたものの時間は既にタイムリミット。
最後に一本突っ込んで巻かれて帰ろうと意を決します。
さほど大きくない切れ気味のセットが現れます。
今度はボードを引かない!引くもんか!
パーリング覚悟で全力パドル。
ボードが走り出す。
テイクオフ成功。
さぁ問題はここからだ。
うねりはあっという間に壁になる。
壁にへばりつくようレールを入れると物凄いスピードで迫りくる壁をスルスルと抜けれてくれる。
あまりのスピードにただボードの上でバランスを保つのが精いっぱい。
なんとかこけずに壁を抜けたところで切れ目に到達。
ここだと言わんばかりにトップターンを仕掛けますが、スピードが出ているせいか思ったようなターンができない。
ぎこちないながらもちょっとの体重移動でボードは岸を向いてくれた。
フェイスはすぐにまた壁となる。
とくにアップスをせずともボードはぐんぐんスピードをあげ壁をすり抜けてくれる。
ショルダーはだんだん泡を帯びてくる。
インサイドまで乗り継いだようだ。
進行方向では泡を帯びたショルダーがクローズしそうになっている。
最後にターンできるかも!?
クローズするリップに弾かれるようにボードが返ってくれた。
そのままノーズがボトムに突き刺さりそうになりながらもぎりぎりな感じで着地。
きっちり最後まで乗り継げました。
そのままそのスープで戻りながらニヤニヤしながら岸へと上陸。
久々に感じる疾走感。
アドレナリンがドパドパ出ているのを感じます。
ただ浮いていただけの2時間を帳消しにしてくれるような満足感のある一本。
この一本だけでお腹いっぱいです。
ビーチを歩き車へ戻るさなか、あふれ出るアドレナリンでキまっちゃっているのでしょうか。
何故か笑いがこみ上げてきます。
これだからサーフィンやめられないっす。
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