今日は日曜日。
ゆっくりと波乗りしたいところですが、日曜日は嫁ちゃんと過ごす暗黙の了解があるので、結局いつもと同じように朝一のみが波乗りをするチャンスです。
ですが、今日はある一つの狙いがあるため、あえてゆっくりと起きます。
なんとしても今日は波乗りに行きたい!
嫁ちゃんをほったらかして波乗りに行くわけにはいかないのでダメ元で誘ってみます。
私「ねぇ、一緒に海行かない?」
私「今日は天気が良いし、ただ海を眺めておくだけでも気持ちいいよね」
私「海でお弁当食べちゃったりしてさ」
なんだかんだポジティブな印象を植え付けます。
心理戦がうまく行ったのか、案外すんなりとOKしてくれました。
私がどれくらいサーフィンできるのか見てみたいというもあるのでしょう。
カッコいいところ見せてやろうじゃありませんか!
さっそく事務所へ向かいファンボードと道具一式を車に積み込みます。
私の車はハッチバックのスポーツワゴンですが、さすがに助手席を倒さないとボードが乗せられません。
嫁ちゃんには運転席の後ろに座ってもらいます。
実は今日の「ある一つの狙い」とは・・・
ビデオを撮ってもらうこと!なのです。
嫁ちゃんを連れだすためにあえて朝一には行かなかったという訳です。
自分がどのようにパドリングしているのか、どのようなライディングをしているのか、客観的に見て今後の改善につなげていければ成長速度も早まるのではと考えています。
午前10時ちょっと過ぎ、木崎浜へ到着します。
今日は雨予報でしたがまさかの晴れです。多少雲はあるものの、強い日差しが差しています。
木崎浜には多くのサーファーが訪れており、ずらりと車が並んでいます。
海は潮が上げているせいかうタプタプしていますが、昨日からサイズが上がっているようで十分なサイズです。
波は掘れておらずまったりとブレイクしています。
場所:木崎浜 階段前
天気:晴れ
サイズ:腹胸
風:オフショア
上手い人が集まるトイレ前は避けて、いつものように少し外れた場所で空いてるスペースを見つけ車を停車させます。
先日購入したばかりの真新しいお着換えポンチョを自慢げに嫁ちゃんに見せながら着替えます。
私「これ画期的じゃない!?」
嫁ちゃん「・・・いらないでしょ」
私「そ、そんなことないよ・・・」
不要な物を買いやがってと言わんばかりの冷ややかな目で吐き捨てた言葉に、核心を突かれ薄々感じてたことを認めざるを得ません。
たしかに、そもそもポンチョを着るのがめんどくさい気もします。
タオルであればパッと巻いてパッと外せるので準備の速さにはタオルに軍配が上がります。
買った事が間違いではなかったと思いたかったので無理に使っている感が否めません・・・
お着換えポンチョは暑い時期に使うものではなく冬の寒い時期に真価を発揮するものなんだ!きっとそうです!
今日は日差しもあり暑いのでラッシュガードで十分でしょう。
おニューのタッパーを使いたいところですが、しばらくベンチ入りです。
準備も整ったところで、おもむろにビデオカメラを差し出します。
私「お願いがあるんだけど・・・これで撮っててくれない?」
嫁ちゃん「はぁー?私カメラマン?」
「退屈しなくて待ってられる」や「ズームすれば近くで見える」やなどと、正当そうな理由を並べて納得させます。
ようやく了承してくれたところで、いざ出陣です。
嫁ちゃんに見送られながら波うち際へ向かい、入念にストレッチを行いながらカレントを探します。
結局どこがカレントだか良く分からないので適当に正面からエントリー。
波は比較的まとまっているものの海面はタプタプしており、ゆさゆさと揺さぶられボードの上でバランスを取るのが大変です。
ボードが揺れるたびに大きく胸を反り身体を点で支えるようにしてバランスを崩さないようにします。
セットは胸くらいはありそうです。セットが来るとゲティングアウトがシンドイ。。。
ドルフィンを繰り返し、ぜぇはぁ言いながらなんとかアウトへ出ます。
一息いや、二息、いや思いっきり休憩して、うねりにトライです。
岸にボードを向けてパドリング。
なかなか波を捉えられません。
岸に止めている車を気にしながら波にトライすること数十分。
ようやく波を捉えます。
グーフィーの波です。
岸に向けて全力でパドル。
波は厚くたるめです。よやく板は滑り出すもまだ十分ではない。
腕立て体制をしばらく維持し十分に速度に乗ったところでよいしょとテイクオフ。
シューっとボトムへ降りきったところで、腰をぐっと落として波側に上半身をひねる。
身体が波側に向くだけでボードはトップへ向かってくれない。
そのままドロドロと崩れてきたスープに包まれバランスを崩してコケる。
ほんの1瞬のライディングでした。
バックサイドはどうも苦手です。
どいうか、どちら側でもまともに滑れないのでどっちも苦手かも。
半径50mには5~6名。
ここから見えるトイレ前の方に人が密集しているのが見えます。
それなりに乗れそうな波は私がいるところにもありますが、トイレ前に人が集中しているのでこちらでは競り合うことなく波を追いかけられます。
やっぱり人が多くて波の良いところより、多少波の質は落ちても人が少ないところのほうが私は好きです。
例え波が良くても乗れなければ意味がないですもんね。
正面にレギュラーの切れ目が入ってきます。
「おっしゃーもらった!」
岸に向けて全力でパドル。
掘れていないので比較的落ち着いてテイクオフできそうです。
ボードが波に持ち上げられ滑りだします。
腕立て態勢から飛び乗るようにテイクオフ
右手には緩やかな斜面が広がる
ゆったりとした速度で斜面をふわふわと滑る
そのままゆったりと波に身を任せてフェイスを滑ると波の力が弱まる。
無意識に波のピークへ向けゆるく左へ
ボードは少しだけ波がブレイクしているパワーゾーンへ戻る
「おお!?カットバック!?」
半分白波に包まれながら推進力は弱まっていく
ボードの上で飛び跳ねパンピング
そのままスープライドになり白波の裏へ飛び込む
今日一番のライディングです。
なんだかゆるーく方向転換してピーク側に戻れました。
『カットバック』と言うには程遠いものなので『チョットバック』と名付けましょう。
波に乗れるようになって、いつも思うことがあります。
こんなにスピード遅かったかなと思うのです。
昔使っていたボードよりも長く大きいボードだからだろうとは思っていたのですが、それにしてもこんなにも違うものなのかと。。。
ゆったりというよりもヘロヘロな感じです。もしかしたらテールに乗りすぎてブレーキが掛かっているのでしょうか。
今のライディングを嫁ちゃんが撮っててくれていることを祈ります。
その後、2本程波をとら得ることができるものの、どれも滑り降りてすぐスープに捕まるライディングに終わります。
1時間くらいたったところで暑い車内で嫁ちゃんを長時間待たせるのは悪いので上がるとします。
岸に上がると嫁ちゃんは車内でシートを倒した助手席で就寝中。
ハッチバックを開ける音で目を覚まします。
私「ごめんねー、待たせたね。ビデオ撮った?」
嫁ちゃん「撮ったよ」
やったー!どれどれ。
入水前のストレッチをノンカットで撮影。
そしてゲティングアウトでパドリングしているところから何故か空を映し始める。そのまま映像は終わってしまいました。。。
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