ビビり癖矯正道場

Oyajisurf

Oyajisurf.comの管理人。
毎朝仕事前に足繁く海へ通うが子供が生まれてからは週末サーファーに。競い合うのは苦手で、良い波より人の少ない波を選びゆるゆると楽しんでいる。本業はIT関連の個人事業主。
ホームポイントは宮崎県の木崎浜。

午前6時に木崎浜に到着。予想以上にサイズが上がっています。
台風1号以来のサイズアップです。
波は纏まりが無く波数多めであまりよいコンディションとは言えませんが、それでも長らく続いた膝腰サイズからすれば「ひゃっほぃ!」です。

加江田方面へ沿道を走らせると、加江田川の河口付近に複数人のロングボーダーの方々がアウトで波待ちしています。
更に奥の河口側では早そうですが乗れそうな波が割れています。

よし、今日はあそこだ!

DSC_0003
場所: 木崎浜 加江田川河口
天気: 曇り時々雨
サイズ: 胸 セット肩頭
風: サイドオフ
面: 良好→ぐちゃぐちゃ
潮回り: 満ち潮六分

岸から見る波のサイズは胸くらいでしょうか。
ゲティングは適当に突っ込んだら泣きを見そうです。
ストレッチを行いながらゲティングアウトのポイントを見定めいざ出陣。

じゃぼじゃぼと足首まで入ると生ぬるく水温の高さに驚きます。
すぐさまパドルアウトを強いられますが数回のドルフィンスルーであっさりとアウトに出れてしまいました。ラッキー。

そこから河口を目指してロングパドル。
途中ほぼ全員ロングボーダーのラインナップで美味しそうなうねりに遭遇。

DSC_0012

多少広めのピークの端に合わせて全力でパドル。
ググッとボードが押される感触を感じてレギュラーにテイクオフ。
広大なフェイスが視界に広がる。
硬い斜面をビチビチと音を立てながらボトムに向けて滑り下りる。

おぉ、久しぶりの疾走感!

斜面を降りきったところで右手を海面に入れて体を伸びあがらせると視界が開け波の切れ目にあっという間に到達。
慌ててトップターンしようとするが体だけが倒れてしまいフェイスの上でスッテンコロリン。

ぬぁーー!もったいない!

ある程度の波のサイズになるといつもこれです。
ターンのタイミングが遅いのと、しっかり荷重移動ができていないためレールが入らず身体だけが倒れてしまいます。

それでもこれまでの膝腰腹の波に比べるとワンターンだけでも満足感が全く異なります。
スリリングなテイクオフ、波のパワーとスピード感。

久しぶりのサイズ感に感覚が慣れていないんだ!

変な言い訳をしながらアウトへ戻ります。
それからロングライディングにはならないまでも数本。

さらに奥の河口側では人も少なくよりパワフルな波がブレイクしているのが見えます。
気が付けば横方向のカレントに流され意図せずとも河口側のラインナップに近づいています。

河口側のラインナップへ向けて移動し合流。
こちらは明らかに波質が異なります。
何本かチャレンジするもブレイクが早い。ほぼダンパーに感じます。

入水したときからすればサイズも上がって来ているようです。
時折来るアウトから割れてくるお化けセットは多少チューブを巻いています。

こっ・・・こぇぇ。

頭の中でどーん!と効果音を響かせながらモコっとひときわデカいセットがやってきます。
ロングボーダーが果敢にアタックしている。

いけるか!?いっけーーー!

一気に牙を剥くセットを背にロングボーダーはめくり上げられるスレスレのところでテイクオフに成功。

やったーーー!!

思わず両手を上げたくなります。

ロングボードとは思えない動きでかっとんでいきます。
波の高い位置にいる中腰体勢のロングボーダーを包み込むサイズ。
胸肩どころのサイズではなさそうです。今日はセットでオーバーヘッドだ。

あれ?俺ビビってるのか?

現在の浮力たっぷりのスピットファイアスティンガーに乗り換えてからというものテイクオフに余裕が出てきました。
そのため早い波でも、サイズのある波でもあまり恐怖感を感じる事はなかったのですが・・・今日はなんだか様子が違います。

一気に先まで捲れ上がるダンパーに近い早い波にビビってテイクオフ直前でボードを引いてしまうことがしばしば。
いかん、このままではビビり癖がついてしまう。一度トライしたら行かなきゃ!

そこそこのセットを背にパドリング。
もうライディングとかどうでもいい。とにかくこの波にテイクオフしてビビり癖の進行を阻止せねば。

ボードは一気にうねりに押されるとメキョメキョッ!っと右も左も捲れ上がってくる。
一瞬で視界がまるで崖の上から身を乗り出しているような光景に変わりビビる。

恐怖を克服するんだ!
えーい、どうにでもなれ!パーリング道場だ!

頭の中で叫びながらテイクオフ。
滑り降りるというよりむしろ飛び降りるような感覚。
泡が飛び散るまるで嵐のような中をノーズが突き刺さりそうになりながら辛うじてボードに立っている。
だが既に行き場はなくスープに包まれる。

ただ滑り降りただけの1本。
それでもワイプアウトしていない自分に「ほらね?大丈夫でしょ?」と言い聞かせる。

そんなまるで荒療治のようなことをやっているうちに波質が落ちていきます。
風が強くなり波に纏まりが無くなります。

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とても乗れる波ではなくなってきたので道場終了。
ビビり癖が付いてなければいいのですが。

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