顔面タッチダウン

Oyajisurf

Oyajisurf.comの管理人。
毎朝仕事前に足繁く海へ通うが子供が生まれてからは週末サーファーに。競い合うのは苦手で、良い波より人の少ない波を選びゆるゆると楽しんでいる。本業はIT関連の個人事業主。
ホームポイントは宮崎県の木崎浜。

昨日から低気圧により波はサイズアップしオンショアによりぐちゃっていたコンディションも、夜から風向きが良くなっています。

もしかしたらTheDayあるかも!?

そんな期待を胸に朝に備えて昨晩はいつもより早めに就寝。

早朝6時半。
目を覚ますとすでに外は青白く夜が明けています。
最近朝練にあまり行っていないので、夜明けの時間がいまいち把握しきれていません。

「もう少し早く起きないとな」そんなことを考えながら寝起きの格好にそのまま上着を羽織り外へ出ます。

玄関を出ると生ぬるい湿った空気が肌を撫で予想外の気温に驚きます。
車に乗り込むとコンソールの外気温は12℃。早朝なのにずいぶん暖かい。

事務所へ向かい車へ道具一式を積み込みいざ木崎浜へ。

早朝7時半過ぎ、木崎浜。
既に日は上り雲の隙間から赤々とした太陽がのぞき空と海面を部分的に赤く染めています。

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海の状況は。。。

おぉ、なかなかデカい!けどあんまり纏まりない!そして早そう!

サイズはありますが思い描いていたようなコンディションとは異なった海の状態に少々ガッカリ。

しばらく海と睨めっこして、サボり気味の自分の体と相談します。

サイズが落ちる青島へいくか、ここでやるか。。。
ii-nami.comで青島のライブ動画を見る限りサイズは腰腹くらい。

加江田はセットさえしのげば出られそうです。
この時期レアなこのサイズ感。しかも今日は休日で時間はたっぷり。
ここでやらなきゃもったいないでしょう!

場所: 木崎浜 加江田ポイント
天気: 晴れ
サイズ: 胸肩 セット肩頭
面: 悪くない
風: 強いオフショア
潮周り: 満ち込み七分

いつものように車内で着替えを済ませ、ビーチへ降り立ち入念にストレッチ。

気が付けば木崎浜に到着したときより、波も纏まり落ち着いてきているような気がします。
出やすそうなところを探しゲティングアウト。

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波と波との間隔が広く、思ったよりも容易にアウトに到着することができました。
うねりは強いオフショアに煽られて水しぶきを撒き散らしながらショルダーとピークの幅を広げていきます。
ブレイクするころには広く広がったピークは一気にブレイクし裏からみればダンパーに近い状態です。

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思いっきり端を狙わないと私には到底抜けられる波ではなさそうです。

波待ちのポジションを探るように、何本かトライするもなかなか波を捉えられません。

ビビり気味にうねりの端に合わせて全力パドリング。
ボードはなかなか走り出さず顔面にシャワーを当てられているような激しい水しぶきを受けながら波に置いて行かれます。

まともに前が見えたものじゃありません。

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なかなか掴めない波に翻弄されながら数本。
ようやく捉える波もボードが走り出すころにははるか遠くまで捲れ上がり、ワンターンで捕まってしまいます。

さすがの休日で人も多く、たまに来る切れた波はよりピークにポジショニングしている人が乗っていきます。
晴天の空に大きな波。たとえ乗れなくても雰囲気だけでも最高の気分です。

まるで爪を剥いて襲い掛かってくる猛獣のような波に幾度となくチャージしては揉まれ
「こんな波でも突っ込んでやったぜぇ、ワイルドだろぉ?」
とスギちゃんばりに自画自賛します。

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ただテイクオフが遅いだけだということはナイショで。。。

そんな中でのとある一本。

ひときわ大きなセットがきます。
見送ろうと思うも場所的に行かないとひんしゅくものです。

意を決してボードを岸に向け全力でパドリング。
出だしが遅れたため、スピードが乗りきらないままボードは高い位置に持ち上げられる。

中途半端にボードが走り出し離脱しようももう逃げられない。
まるで崖の上から半分体を乗り出したような状態で強引に立ち上がるもボードはオフショアに煽られてなかなか滑り降りてくれない。

なんとか滑り降りようと崖の上でパンピングするように1、2度跳ねると
えぐれた急斜面を崖から落ちるように滑り落ちる。

当然急角度での落下を制御できる術はないのでボトム付近でノーズが突き刺さり身体が前方へ放り出される。
そのままベチッ!と顔面から着水。

しばらく海中でぐるぐると掻き回され浮上。

「いっってぇえぇぇーーーーーー!!」

まるで巨大な手のひらで平手打ちくらったように顔中がヒリヒリします。
目下に広がっていたものは液体ではなくトコロテンか何かではなかったのではないだろうか。

それから約3時間。
その中で気持ちのよいライディングはわずか3本ほど。
ほとんどがワンターンオンリーのショートライド。

たいして満足のいくライディングはできませんでしたが、ギリギリ感のあるテイクオフと波の良い位置に入れた時のグイグイ加速する疾走感に岸にあがっても興奮がなかなか収まりません。

予想外に晴れ渡った空の下でオフショアが巻き上げる綿菓子のような水しぶきを時間ぎりぎりまで眺め、まだまだ帰りたくない気持ちを堪えて木崎浜を後にするのでした。

おまけ
※当然私ではありません↓
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