『Oyajiの盆休み(前編)』の続き
胸くらいの波と戯れるサーファーを指を咥えながらながめつつ幸島を後にします。
来た道を1時間半かけて市内方面へ。
途中駐車場がサーファーでパンパンの『青島』を通過します。
あれ?青島でもそろそろできる感じ?
青島は木崎浜がクローズしている時やハードな時にうねりをかわしてくれる救済ポイント。
道路からは海が見れないので状況は掴めませんが、この人の量からすれば入れるくらい海は落ち着いてきているのでしょう。
ということは木崎浜でも入れるくらいのコンディションなのかも。
パーム椰子がなびく国道220号線を途中下車して木崎浜へ向かってみると加江田川河口周辺には頭くらいの極上の波がブレイクしているではありませんか!
オフショアに煽られて規則的にカールを巻きながらブレイクする波を見て
「うひょ~」とか言っていると
そんな私の姿を不憫に感じたのか「行ってきていいよと」嫁ちゃんの一言。
その時の私の目に映る嫁ちゃんの姿は、
聖母マリアかマザーテレサかのようでした。
急いで嫁ちゃんと娘を家に送りボードを積んで木崎浜へ戻ってきます。
さっきまで数人しか人の居なかった加江田川河口もあっというまにサーファーの塊ができています。
さすがに海水は若干茶色く汚いですが、強いオフショアに煽られた海面は部分的にクリーン。
波の立たない開けたところがあり、そこを狙えばゲットば楽そうです。
ただしカレントもあるでしょう。
若干緊張しつつ準備を念入りに準備運動をします。
ゲティングアウトするコースを頭にイメージしながらタイミングを見計らい入水。
案外労せずアウトに出ることができ、大回りで加江田川の河口付近までパドル。
しばらく様子をみます。
厚めで一見メローなうねりは、ブレイクし始めると強いオフショアに煽られてブジャー!っとしぶきを後ろに撒き散らしています。
その後ビチビチビチッ!と一面に大粒のしぶきが降り注ぎ迫力を増幅させています。
セットはオーバーヘッド。
数本やり過ごしてびびりながらもトライ。
セットで気弱になった私は隅っこから引っ掛けようとするも板が走り出さない。
ダメだダメだ!もっと攻めないと!
自分に言い聞かせ、きるだけピークを狙うが強いオフショアに煽られたボードは滑り下りてくれない。
そして顔面に打ち付ける飛沫。
ここぞというときに目を開けてられない。
そのせいでさらにテイクオフの恐怖が増します。
何本もトライするも乗れない・・・
乗れても変な所からのテイクオフとなりうんこみたいなライディング。
しまった、ボードの選択ミスったかも。
こんな時は浮力のあるボードの方がよかったのかな。
と、いい訳してみる。
顔面を叩きつける飛沫のせいで
ほんの数十分で目が痛い。
うんこみたいなライディングを繰り返す事数本。
気が付けば元いた場所からだいぶ流されています。
規則的にブレイクする河口付近とは大きく異なり、ガッポリ口を開けて海面を叩きつけるような波。
とても私程度に抜けられる波ではありません。
陸地を見れば「どんぶらこ~♪どんぶらこ~♪」と言いたくなるくらい自分自身が流れているのがわかります。
パドリングで河口付近に戻ろうとするも、漕いでも漕いでも今居る地点から進みません。
そのうち周りに人影もなくなります。
そうこうしているうちに、セットに飲まれてインサイドの白泡の世界へ。
インパクトゾーンの広いワイドなこの付近ではゲティングアウトもしんどい。
あっさりと戦意喪失。
1時間ほどであえなく終了。
すっきりしない・・・
いい波なはずなのにすっきりしない!
自分の技量の無さに心までズタボロにされた気分でOyajiの盆休みは幕を閉じたのでした。
ちゃんちゃん。
日時: 2019年8月15日
場所: 木崎浜 加江田川河口周辺
天気: くもり時々雨
サイズ: 肩頭~オーバーヘッド
風: 強烈なオフ
面: 良好