バリトリップ6日目。
いつものように朝食を取りながら空模様を伺います。
今日は珍しく朝から太陽がギンギン。
ホテルのプールは水面をキラキラと輝かせ、朝のすがすがしさをさらに気持ちの良いものにさせてくれます。
あ!っという間にこのトリップも折り返しを過ぎ、
今日を含めて残り3日。
なのにこれと言って記憶に残るライディングがありません。
良い波は割れているはずなのに!
今日はチャングー方面はやめて別の場所に行ってみましょう。
前回のバリトリップで記憶に残る良いライディングが出来た場所はエアポートレフトとウルワツ。
ですが、今(2018年6月12日)ウルワツはWCTの真っ最中です。
芸能人とか有名人とかには全く興味がない私。
別にCTサーファーにも興味はありません。大会にも興味はありません。
CTサーファー達のサーフィンを自分の目で見てみたい気持ちは無くはありませんが。それより貴重な午前中は自分がサーフィンしたい。
ということで今日はエアポートに決定。
正直今回のバリトリップでは南側にはあまり行きたくありませんでした。
なぜなら警察が怖いから。
バリ島ヘビーリピーターな知人の情報によれば
スミニャック・クロボカン・チャングーなどのクタより北側のエリアはあまり警察がいませんが、
クタや空港付近のトゥバン辺りでは警察がよく検問をやっているようです。
実際に前回バリに来たときにはクタビーチの目の前の通り(パンタイクタ通り)で捕まりました。
Googlemapのストリートビューで見ると・・・ほら、検問しているのが写っています。
捕まったのはまさにこのあたり。
エアポートやウルワツ方面に行くためには、良く検問をやっていると言われる危険ポイントを通らないといけません。
とはいえ、神経質になってたら何処へも行けません。
せっかくならチャングー以外のリーフポイントでも入りたいので思い切って行ってみます。
ホテルを出てバイパスに乗ると物凄い交通量に圧倒されます。
通勤ラッシュ?
あまりのバイクの多さにビビって合流し損ねたり曲がり損ねたりすること数回。
レギャンから30分くらいで行けるはずの場所なのに1時間近くかかってようやく目的地に到着。
このビーチは白砂の美しいビーチでここからジュクンに乗ってクタリーフ、エアポートレフト、ライテンダー、トロトロに連れ行ってもらうことが出来ます。
※ジュクン=インドネシアの伝統的な小さな船。

ビーチには複数のほったて小屋のようなワルンが連なっており、前回使ったワルンを探すもどれか分からず結局端っこまで来てしまいます。
一番奥のほったて小屋に座っている兄ちゃんが「ボート?ボート?」と声を掛けてきます。
ワルンの兄ちゃんに導かれるままにバイクを停める。
一番奥にあるため客足が遠く多分一番充実していないイケてないワルンだろう・・・まぁいっか。
ビーチからだと波の状況はほとんどわかりません。
兄ちゃんに聞いてみると肩~頭とのこと。
バリニーズの波のサイズ感は日本人と異なります。
多分実際はもっとデカいんだろうな。
ジュクンの値段を聞くと一声目は70,000rp(約540円)。
これって高いんだっけ?安いんだっけ?
相場がよくわからないので念のため50,000rp(約390円)で値切る。
兄ちゃんしぶしぶ60,000rp(460円)で再提案。
この値段で成立。
でも値切ったところで100円程度の違い。
この人達にとっての100円の違いは大きいかもしれません。
でも私達日本人にとって100円の違いなんて微差。
10分ほど船を走らせて2往復してくれる労力やコストを考えると、たかだか100円程度を値切ることがちっぽけに思えてきます。
私もセコイ男だ…希望額の70,000rp(約540円)を払わせて頂きましょう。
私はここのビーチの風景が大好きなのです。
ギンギンに照り付ける太陽の下、
白い砂浜に所々生えている木々と空と海とのコントラストがなんとも南国風味。

付近には木の杭があちこちに打たれており、写真の邪魔になるのが残念ですが何か出来るのでしょう。
準備を済ませたところでジュクンの兄ちゃんに合図をおくるとフォローミーと。
付いて行くと白砂のビーチの先に広がるエメラルドグリーンの海に沢山のジュクンが停泊している。

停泊しているジュクンまではパドルで近づく。
ボードを引き上げてもらい船によじ登る。
船に乗ってサーフィンをするなんてことは日本ではないのでとても新鮮です。
細かい装飾が施された小さな船はバッサバッサと海面を切りながらエアポートレフトへ向かいます。

ポイントに近ずくとインサイドには、以前は無かった建築物の足場のようなものが点々と見えます。
ネットで見聞きしていましたが空港が拡張されるようです。

エアポートの良質な波はこの先失われてしまうんでしょうか・・・
ジュクンから海へ飛び込みラインナップへいくと人数10人ほど。
半分以上がオージーで残りは日本人らしきアジア人数名とそのサーフガイドのバリニーズ。
サイズは思ったより小さい。兄ちゃんが言った通りの胸~頭と言ったところです。

前回来た時と変わらない雰囲気。
このポイントは2回目なので多少は気が楽です。
それがメンタル的なアドバンテージとなり委縮せずにのびのびと波を追いかけられます。
風は相変わらず朝から南風が吹いていますが、不思議と面は整っています。
ここは風の影響が少ないのでしょうか。
一見ワイドなグーフィーは、ゆっくりブレイクし始めるため落ち着いてテイクオフ出来ます。
かと言ってダラダラな波でもなく、ミドル付近からショルダーが張りはじめガシガシ走れる。

乗れれば結構なロングライドになるので、そのたびにパドルで戻るのに腕がパンパンになります。
久しぶりの嬉しい悲鳴。
日本人はエアポートが大好きだと良く見聞きしますが、
どうやら私も例に漏れずにその一人のようです。
安定のエアポート。
たっのしーーー!
あっというまに2時間が過ぎ迎えのジュクンがやってきます。
迎えの約束を3時間にすればよかったとちょっと後悔。
前回も戻りは後ろ髪を引かれる思いでしたが、
今回のエアポートも同じ気持ちで岸へと戻っていくのでした。
結論。
やっぱりエアポートは楽しい。
後編へ続く
次は『2018年バリ島サーフトリップ⑦ 6日目後編 バビグリンとサンセット』
エアポート60,000rpで行けるんですね!私は空港に一番近いジュクン乗り場で100,000rp払ってました(笑)次回の参考にさせてもらいます!埋め立ては滑走路の拡張らしいですよ。レフトに影響なければいですねぇ。
ぼっちサーファー様
コメントありがとうございます!
エアポートのジュクンは奥に行くほど人が来ないので安くなるのかもしれませんね。
バリ島の開発が進んでバリの人達が潤うのは良いことかもしれませんが、バリの良質な波が失われていくのはなんとも複雑な心境ですよね。