早朝5時半 木崎浜。
既に外は明るくなりきっており、澄みきった雲一つない空の下
木崎浜の端から端を行ったりきたりしています。
乗れるかどうか怪しいたるいブレイク。
なかなか割れない腰ほどの波を見ながら、30分ほど入る場所を決めかねています。
もうどこでもいいや。
そんな気分になってきて、もう一度加江田ポイントのほうへ。
どうやらトイレ前や階段前より加江田の方に多くの人が集まっているようです。
波は割れているけど誰もいないところで車を停め準備を整えます。
そろそろシーガルでもいけそうですが早朝は冷えるので念のためフルスーツを着込みいざ出陣。
天気: 快晴
サイズ: 腰腹
風: サイド
面: クリーン
潮周り: 干潮
うねりの割れているところを目指してパドルアウト。
周囲200メートルには誰も居ません。
クローズセクションの中間地点くらいで、これまで目にしたことの無い捻じれるように異様なブレイクをするうねりに恐怖心が出てきます。
波は割れているもののとても乗れる波ではありません。
急に浅くなっているようであきらかに地形が悪く、下手に乗ってパーリングしたらボードを壊してしまいそうです。
結局一本も乗れずに流されながら移動して200メートルくらい離れた隣のラインナップに合流します。
すると、あれま。
全然こっちの方がいいじゃないですか。
ほんと私の波を見る目にガッカリします。
波はあいかわらずタルいものの、綺麗なブレイクです。
さすが祝日。腹程度のコンディションでも岸にはズラッと車が停まっています。
それでも人はほどよくバラけて密集していないので込み合っている感じはしません。
周りはほとんどが私と同世代もしくはそれ以上の年齢のロングボーダーばかり。
良いセットは波はロングに持っていかれますが、それでもガツガツとした雰囲気ではないため委縮せずにのびのびと楽しめます。
やっぱりトイレ前より加江田の方が私には気持ちよく波乗りできるようです。
ゆったりとした斜面をイージーにテイクオフ。
ほどよくゆるーいフェイスにレールをねじこむようにボードをゆさぶってアップスン。
すぐにフェイスの先に走りすぎてしまい、カットバックの真似事をしようとするも体だけが倒れてドボン。
メローな雰囲気の中、2時間そんなライディングを繰り返します。
まだ8時前だというのに太陽は高く昇り、ジリジリと頬を焼いているのが解ります。
太陽光を反射しキラキラと輝く波のフェイスが否応なしに休日気分を盛り上げてくれます。
小さなうねりに揺られながらなかなか来ないセットを待ちますが、これがまたゆったりとしたメローな時間を感じさせてくれます。
波は小さいけど最高に気持ちがいい
ひとしきり楽しんだところで車へ戻ります。
着替えを済ませたところで車のハッチバックに腰を掛けると、そよそよと緩いサイドオフの風が直射日光に熱せられた皮膚を撫でるのを感じます。
そのまましばらくぼーっと小さな波を眺めながら、休日の爽やかな午前が過ぎ行くのを惜しむように黄昏るのでした。
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