早朝4時半。
けたたましく鳴るiPhoneの目覚まし音にびっくりして飛び起きます。
あぁ、もう朝か。
布団に入って眠りについたのが5分前くらいな気がします。
家着のままその辺に放り投げてあったYシャツを羽織り車へ飛び乗ります。
なんか寒い。
車の外気温は16℃を表示。
そりゃ寒いはずです。普段なら20℃近くあるわけですから。
もしかしたら3mmシーガルじゃ寒むかったりして。
若干心配になりつつも木崎浜へ車を走らせます。
東の空は赤味を帯び、木崎浜へ到着した頃には雲が太陽の色を吸い取ったかのように空が朱色に染まっています。
階段前ではたぷたぷした海面にうねうねとうねりが入っています。
胸肩くらいありそうですがド満潮なためなかなか割れません。潮が下げて来たら良くなりそうな雰囲気です。
そのまま木崎浜をチェックしながら加江田方面へ車を移動。
加江田側へ移動するにつれてサイズは小さくなっていきますが、ちらほらと乗れそうな波が割れています。
木崎浜の端に到着すると既に数台の車が停まっており、数名のロングボーダーが準備を終えビーチへ降りていっています。
波のサイズは胸くらいでしょうか。遠くてはっきりとは見えませんがおそらく河口では綺麗にブレイクしている感じです。
前回河口で美味しい思いをしたので、今日も河口でやりましょう!
天気: 曇り
サイズ: 胸
風: 微弱なサイドオフ
面: 良好
潮回り: 満潮
チェックもそこそこにワクワクしながらシーガルに着替えます。
長い事腰腹サイズのコンディションが続いていたので、胸サイズは久しぶりです。
十分にストレッチを行い、私の当てにならない眼力でカレントを探します。
この辺かなと言ったところで目星をつけゲティングアウト。
少し離れたところでほぼ同時に入水した人はクローズセクションを抜けられず若干嵌っておられる様子。
一方私はドルフィン無しでゲティング成功。私の海を見る目も多少は養われてきたのでしょうか。
ワシャワシャしていたクローズセクションとは異なりアウトは穏やか。
河口目指して途中うねりにトライしながら移動します。
河口へ近づくごとにしっかりとショルダーの張った波が現れてきます。
おぉ、やっぱりいい波!
ピークに合わせるとあっさりとボードは走り出しレギュラーにテイクオフ。
海面が斜めになり広い斜面が視界いっぱいに広がる。
ボトムで体を伸び上がらせるとグィンと波のトップへ駆け上がる。
波の裏に出てしまいそうになり慌ててトップターンを仕掛ける。
追いかけてきた波に跳ね返されるように自然とボードが返ってくれるが、なんかぎこちない。
ボードが岸へ向き直るとにょきにょきと生き物のようにショルダーが生えてくる。
アップスンを何漕ぎかすると先までリップを形成しはじめとても抜けられそうにない。
飲み込まれる瞬間波の裏側へスポーンと勢いよくダイブ。
海面から頭を出して、ひゃっはーーー!と声には出していないが心の中では歓喜の雄叫び。
なんだか上手くなったような気になれる波です。
アウトへ戻ると、休む間もなく次のセットが。
レギュラー、グーフィー、乗る波乗るなみロングライドが決まります。
その都度アウトへ戻りながら、「きもってぃーー、きもってぃーーー」と小声で唱える始末。
人も少なくほぼ乗り放題。
波は数か月ぶりに味わう良質なブレイク。
最高です。
しかし、そんなまるで天国のような時間も長くは味わえないものです。
6時を過ぎる頃には潮が引き始め、ピークが広がり抜けられなくなってきました。
セットで胸肩くらいあったサイズも落ちていき、風も入り始めコンディションが落ちていきます。
当然人も増え乗れる波数も減ってきます。
後から入ってくる人を見るとほんの一時間前の天国を味わった事に優越感を覚えます。
睡眠時間を削って頑張って早起きしている人だけが味わえるまさに早起きの恩恵。
あぁ、毎日早起きして良かった・・・
みっちり2時間練習をして帰宅すると、メイク中の嫁ちゃんは「ただいま」としか言っていない私の顔を見るなりこう言いました。
「楽しめて良かったね」
よほどユルユルな顔をしていたのでしょう。
写真は朝練後の写真ですが撮影2時間前はもっと良い波でした♪
ゴチになりました。
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