初めて訪れた台湾でのサーフトリップ。
波の無かった宜蘭エリアとは異なり台東エリアは連日十分過ぎるサイズで楽しめている。
前回の話はこちら↓
『東台湾サーフトリップレポートVol.3』
今回は東台湾サーフトリップの4日目の様子をお伝えしていく。
さて4日目の波は・・・
4日目 さらば金樽漁港(Jinzun Harbor)
台湾サーフトリップ4日目。
今日は、金樽漁港ポイントでサーフィンをするのは最後になる。
午後は、初日に訪れた台湾北東部の宜蘭エリアに再び5時間かけて移動する。
もうここでのテント泊には慣れた。
この日は疲労が溜まっていたのか、波の音ではなくアラームで目覚めた。
ゆっくり身体を起こし、テントから出た。
お?!!!
なんかまた、めっちゃ波良い!!!!
朝日も、綺麗!!
この日は個人的に、金樽でのサーフィンで一番楽しかった日となった。
初日から右肩がりでコンディションが良くなっている。
今回のトリップはどうやらかなり当たりだ。
もう身体のほうもなかなか疲れが出てきてはいたが、心はウキウキだ。
きっと歳を取ったらこうやって無理して怪我をするのだろう。
香港人のGoran、台湾人のFelixとAndyもほぼ同時に起きた。
懲りずに今日もみんな、波にテンションを上げている。
今日は移動が長いので、あまりサーフィンは出来ない。
テントを片付け、すぐに着替えて海へと向かった。
初日と2日目同様、いつもの場所から入り、まずは波に対して平行方向に進んだら、カレントを使ってゲットアウトしていく。
まず、サイズがでかい。
そして風が弱く、面がツルツルだ。
これはちょっと気をつけないと派手にパーリングしそう。
そんな波だった。
ローカルの人たちも、今日はやっぱり人が多めだ。
上手い人も多い。
つまり、コンディションが良いということ。
一応ローカルの邪魔になりすぎないように、ピーク付近で波待ちして待機するのは控えた。
たぶんローカルもそんなに気を張ってないと思うが、自分のレベルを考えても、あまり無理は出来なかった。
しかしそれでも、めちゃくちゃ良い波でロングライドができた。
波のパワーがかなりあるので、パドリングも軽くで乗れる。
波にグッ!と押し出されたらすぐに立ち上がり、横にサ~ッと素早く滑っていけた。
波も一気に崩れることはなく、フェイスも綺麗で広い。
乗りながらポジションを調整しつつ、ロングライド。
た、、楽しい、、、
こんな波がほぼ休みなしで続いた。
ローカルもみんな笑顔だった。
そしていつも通り、あっという間にこの日の朝も時間が過ぎてしまった。
3時間ぐらいはぶっ通しだったと思う。
みんなで金樽最後のライディングを終え(「最後の一本!」と言いつつ何本も乗る。笑)、ローカルのボス?的存在の40歳前後であろう、お洒落お姉さんと記念写真を撮った。
BayBayという方で、ほぼ毎日SNSに金樽の投稿がある。
Roxyのスポンサーも付いているようだ。
気の強そうな雰囲気はあるが、終始笑顔で、めちゃくちゃ良い人だった。
いや〜〜〜、楽しかった。
金樽はもちろん、台東には絶対にまたサーフィンしに来たい。
なんなら少しずつ参加メンバーを増やしていきながら、毎年恒例のトリップにしていきたいと本気で思う。
みんなで板を片付け、着替えて車に乗り込んだ。
さぁ、朝食兼昼食の時間だ。
宜蘭エリアに向けて、金樽を出発した。
今日のランチは、これ。
台湾風のうどんもしくはラーメンだ。
場所は金樽から車で10分ほどのところだが、どローカルな小さな小屋のような店でGoogle Mapにも情報がなかった。
かなり美味しかった。
おばちゃん一人で営業していて、すご感じの良い人だった。
台湾は本当に、人が良い。
これは良く言われていることだが、本当にそう。みんな優しい。
サッと食べて再び宜蘭に向けて出発。
長旅の始まりだ。
中国語の音楽が鳴り響くが、なかなか知っている曲が流れない。笑
この日は天気もすごく良かったので、気持ちの良いドライブ。
しばらく走ると、急にものすごい綺麗なうねりが見えた。
思わず車を停める。
絶対入らないのに、波チェック開始!笑
いや〜台湾のポテンシャルの高さ。
こんな感じの場所が道中にたくさんあった。
東海岸は、特にポテンシャルが高いように思えた。
そうしてただひたすら北に向かって、運転。
おそらく3時間半ぐらい移動して、Felixが「行きたいサーフショップがある」と言うので行くことにした。
ここのオーナーが、かなり面白い人だった。
店は花蓮県にある『熱浪 衝浪棧 Tropical Blends』
国籍を聞くのをすっかり忘れていたが、おそらくアメリカ人オーナーで、ハワイにもお店を何十年も構えている。
とにかく、サーフィンのことなら歴史も含めてなんでも知っている。
そんな知識量を持つ人だった。
ハワイのお店でも、本当に多くの初心者から上級者までがサーフボードを買いに来るが、みんな正しいボードの選び方を知らなさすぎるので、正しい選び方を知ってほしいと語っていた。
自分の身長や体重はもちろんだが、自分がメインでサーフィンをするポイントの波に合わせてボードを選ぶのが何より重要だと強く言っていた。
本当にその通りだと思う。
私も、過去それでボード選びに失敗して全然乗れなかったことが何度もあった。
そのあとは、お店に置いてあるサーフボードを色々と説明してくれた。
これは、オーナー自慢の高級ボードコレクション。
かなり高度な技術で有名なシェイパーの方がシェイプしたボードだそうだ。
たしかに、かな〜〜り繊細に作られた様子は私が見てもよく分かるものだった。
続いて、こちら。
世界で最もサーフィンの歴史の長いハワイで、近代サーフィンが始まった本当に初期のころのショートサーフボードだ。
完全に、木。
最初はロングボードから歴史は始まったが、ハワイのどこかの誰かが、それを半分に切ってシェイプして遊び始めたのがショートボードの始まりだと言われているそうだ。
これがそのボードの一つだとオーナーは言っていた。
まぁなかなか見られないものだと思う。
ハンドメイド感、手作り感がすごかった。
その他にもたくさんのサーフィンの歴史の話を聞け、とても楽しかった。
そしてオーナーが、この周辺の、かなり上級者向けのポイントを教えてくれたので、覗きにだけ行ってみた。
崖。
ものすごい、崖。
ネットではこのポイントの情報は見当たらなかった。
あまり公にするのは良くないだろう。場所を出すのは控えておく。
数人入っていたが、波の大きさは余裕の頭オーバーで、岩もかなりあるように見えた。
これは絶対に自分は入れないな。
そんなポイントだった。
上級者の方は是非行ってみてほしい。
熱浪 衝浪棧に立ち寄って場所を教えてもらうとよいだろう。
すごい波が見れるはず。
さぁ、宜蘭に向かおう。
あと少し!
そして、1時間半ほどさらに運転し、ようやく宜蘭に到着した。
日はとっくに沈んでいた。
さすがに、疲れた。
この日はさすがにホテルに泊まることにした。
ここも情報がないのだが、ホテル周辺のローカルレストランで台湾料理をサクッと食べた。
そのあとは、ゆっくりはしなかった。
なぜならば、
温泉に入りたいからだ。
宜蘭は実は温泉で有名なエリアなのだ。
これは入らないわけがない。
まずは先にホテルにチェックイン。
泊まったのは、日月光温泉飯店。
4人1部屋で、1泊朝食付きで1人あたり1,800円ぐらいだった。安い。
ホテル前の景色(写真は別ホテル)。
昨日まで真っ暗の山中で寝ていたので、真逆の環境だ。
久々の、ちょっとした都会。
そして久々のベッド!
チェックインして早々に温泉に向かった。
温泉と言っても、日本ほど色々施設は整っていない。
が、500円もしないぐらいで入れた。
これも申し訳ないが、温泉が多過ぎてどこの温泉に行ったか忘れてしまった、、
それぐらいたくさん温泉が宜蘭にはある。
中はこんな感じで、部屋番号のようなものがあり、個室の温泉がズラ〜っと並んでいた。
そして一番奥に、大勢が入れる大浴場があった。
我々はそちらに入った。
さすがに写真は撮れなかったが、かなり広かった。
台湾に来て初めての温水シャワーとシャンプーだ。笑
温泉ってやっぱり最高である。
1時間以上入ってみんなリラックスできた。
疲れも少しはこれで取れるはず。
そしてホテルに戻った。
明日はついに、最終日だ。
台湾サーフトリップももう明日で終わり。
急に寂しくなってきたが、最終日も楽しもう。
さぁ、初日に全く波のなかった宜蘭。
明日はどうか。
『東台湾サーフトリップレポートVol.5』へつづく
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