東台湾(台東・宜蘭エリア)サーフトリップレポートVol.2

勝野 翔太

長野県白馬村出身。
外資系某総合スポーツメーカーにてサーフブランドのブランドマネージャーをしてます。
サーフィンに関連するWebライター活動も行いながら、サーフィンに没頭。
2020年春に、千葉県一宮町に移住予定。
自然・スポーツ・アウトドア を愛してます!

初台湾サーフトリップ初日に訪れた宜蘭エリアでのサーフィンは波が小さく断念。
そこで移動に移動を重ねて急遽訪れたのが東台湾の台東エリア。

前回の話はこちら↓
東台湾サーフトリップレポートVol.1

今回は2日目のサーフトリップの様子をお伝えしく。

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2日目 金樽漁港でサーフィン!

台湾南東部、台東エリアに位置する金樽漁港(Jinzun Harbor)。

私は知らなかったが、ここは毎年サーフィンの国際大会が開かれるほど、良い波が立つ名の知れた場所だ。

この2019年も、WSLアジアの最終戦となるWSL男子QS3000「台湾オープン・オブ・サーフィン」などが11月に開催されている。

1日目は、とにかく移動しまくった。
都内から成田空港まで2時間、成田空港から桃園空港まで4時間、桃園空港から宜蘭エリアまで2時間、そして宜蘭からここ金樽漁港まで5時間。

トータルで1日13時間も移動した。

大幅にコストを抑えようとすると、こうなる。
私は体力にそれなりの自信があるのでこれでも問題はなかったが、この行き方はあまりお勧めしない。笑
結構きつかった。

金樽漁港では、駐車場横にトイレやシャワー設備が整った施設があり、その屋根付きの二階スペースでテント泊した。
床はコンクリートだ。

持ち込んでいた毛布や携帯マットレスを敷いて、寝た。
でもやはり下がコンクリートなので、起きると身体は痛かった。笑
テント泊は慣れているので、あまり問題はない。

4時間睡眠して、朝6時に自然と目が覚めた。
ザバーンッ!と、勢いの良い波の音がする。

これは、良さそうだ。

隣で寝ている香港人のGoranを起こさないようにそっと体を起こす。
テントのジッパーをゆっくりと開け、外に出た。
到着した時は深夜で真っ暗だったので、周りの景色が分からなかったが、外に出るとこんな景色が飛び込んできた。

めっちゃジャングル、トロピカル!!!

この日は天気も良かった。

さぁ、肝心の海はどうだろう。

山と反対側に目を向ける。

お?!綺麗に割れているではないか!!!

パッとみた感じ、サイズは頭かそれ以上余裕にあるように見える。
私はロングボードなのであまりに波がホレていたり大きすぎても困るが、このサイズでこの緩やかな割れ方ならかなり楽しめそうだ。

実際、金樽はロングボーダーが多かった。

しかし一緒にトリップに来ている中で、私以外みんなショートボードだ。
少し心配だ。

いや〜〜これが、台湾屈指のサーフポイント金樽漁港か。

人もまだ少なく、テンションが上がりっぱなし。
写真や動画を撮っていたら、一緒に寝ていた台湾人のFelixとAndyが起きてきた。

「Morning~~~」

「Great breaks, Shota!!!(良い波だな、Shota!!!)」

当然みんなテンションが上がっている。

朝の一枚(写っているのはFelix)

これが、1泊したテント場だ。
見ての通り見事なコンクリート。笑

写真に写っている野良犬は、完全に我々に懐いてしまい、金樽に滞在中終始ずっと付いてきた。
大人しくて可愛い野良犬だった。

少し経って、Goranも起きてきた。
Goranももちろん、波を見て満面の笑顔だ。

FelixとGoranが波チェックで海に降りていったので、後ろから1枚。

朝日の光と綺麗に割れる厚めの波。
良い写真だ。

金樽漁港のボトムは玉石。
ゴロゴロゴロゴロ〜っと、沖に向かって引いていく波で動く玉石が大きい音を鳴らしていた。

石も大きく見えるし、入る時と出る時はけっこう注意が要る。
ショアブレイクにも要注意だ。
波にサイズが出てくると左右にカレントも強くなるようだ。

金樽漁港にはライトとレフトともに綺麗に一貫して割れるポイントがあった。
台湾のトリップ前に日本でサーフィンしていた時はダンパー気味の波が多かったり、サイズもなかったりが続いていたので、あまり乗れていなかった。

そんな事情もあって、ますます期待が高まる。

早く入りたい!!

が、まずはテントを片付ける。

ここは一般に開放されているテント場ではないから、テントを張っていいのかは分からないが、Felixは何度かここでテント泊をしている。
その時にたまたま警察が来て確認を取ったところ、この辺りの暗黙の了解のような形で、朝しっかりテントを片付けるなら問題ないと言う。

本当か?笑
Felixを信じる事にする。

でもたしかに滞在中一度も誰にも、何も言われることはなく3泊テント泊はできた。

ほぼワンタッチ式のテントもあるため、10分もかからず綺麗にテントを片付けられた。

さぁ、待ちわびたこの瞬間。いざ入水!!

初日は波がなくて入れなかったので、これが台湾一発目のサーフィンだ。
(全員海に入っているので、写真はない)

金樽ポイントメインのど真ん中から入っていった。
波、でかい!!そしてカレントがけっこう強い。

事前にローカルの人たちのゲットアウトのルートを確認していたので、それに従う。
入ったら、海に向かって左側にまずはパドルし、波のブレイクが切れるところまで波と並行方向に向かう。
カレントと波の引くパワーが強く、ここが一番しんどい。

何とかブレイクが切れるところまで来たら、そこには今度は沖に向かって流れるカレントがあり、それに乗って一気に沖までゲットアウトできる。
カレントの途中で今度は沖に向かって右側に、回り込むようにパドルしていけば、ピークあたりに到着する。
ローカルらしきサーファーが10名ほど居た。

波と波の間隔はそれほど短くない。
つまり、波にパワーがありそうだ。

早速沖のほうに、ポコっとした大きめの盛り上がりが現れた。
サイズを下げることなく、その盛り上がりを起点に左右に綺麗に波が伸びている。

これは良さげな波だ。
しかも自分が一番ピークに近い。

身体の向きを沖から岸へと反転させ、パドリングを始めた。
水面に両手を伸ばし、グッと力を入れて漕ぎ始める。

波のスピードは、思ったより速くなかったので、ゆっくり目にパドリング。

ピークが、ボードの後ろまで来た。
グンッ!とボードが押された。
それとほぼ同時に、立ち上がる。

よし、乗れた!

レギュラー方向に向かって進んでいく。

やっぱり、波にパワーがある!
楽しい〜〜〜〜気持ち良い〜〜〜〜!!!!

この瞬間がやっぱり最高だ。
割と厚めの波なので、進みすぎるとさすがにパワーが無くなる。
ピークのパワーゾーンに戻りながら何とか進んでいった。

途中バランスを崩してこけそうになったが、持ち堪えた。
岸に行きすぎるとゲットアウトがしんどそうなので、乗りすぎずに途中で進むのをやめた。

うわ、最高やんこの波。

私は、まだハングテンやウォーキングなどをスムーズに出来るようなレベルではないが、それでも十分に長く乗れたし、本当に気持ちよかった。

もうここから、無我夢中。
時間を忘れて、没頭した。

Felix達はショートなので、少し苦戦しているように見えた。
私よりも岸側で待機して、波が割れるところで波待ちしていた。

それでも、みんな笑顔だ。
ローカルの人達も、楽しそうに会話している。
みんな良い人そう。
しかも天気も快晴で、言うことなし!!

ローカルの中でも、一際上手い女性がいた。
おそらく40歳前後に見えるが、美人ですごくお洒落で、格好良い。
その人は大きなシングルフィンログで、綺麗に、そして滑らかに板の上をウォーキングしていた。

みんな、その女性のライディングを見ていた。

色んな人と海の上で会話している様子を見ると、ローカルの中でもボス感が出ている。
でもボスと言っても、すごく人当たりが良く、優しい。

落ち着いているところが、とにかく格好良い。

いつかはこういうサーファーになりたいものだ。

そうこうしているうちに、3時間経っていた。

波が良いコンディションでサーフィンをしていると、時間が経つのはあっという間だ。

さすがに朝ご飯も食べていないのでお腹が減った。
みんなで海を上がって、朝食を摂ることにした。

すっかり日は昇り、抜群の快晴だ。

車で、初日の夜に寄ったセブンイレブン近くのレストランで朝食を食べた。

レストランは『早安美芝城』という名前だ。
ここは、朝食しかやっていないみたい。

サーファーが何人かすでにお店にいたので、サーファーの溜まり場になっているように見えた。

お腹が減っていたし、めちゃくちゃ美味しかった。

さぁ!お腹も膨らんだし、次のポイントを探す事にした。
が、東河など金樽周辺のポイントを色々回ってみたが、朝の金樽とは違い波があまりない。

微妙、、、

仕方なく、金樽に戻ることにした。

すると、それなりに波があった。
どうやら今日は金樽の日のようだ。

しかし、金樽のメインポイントより少し南下したところにもう一つポイントがあるとFelixが言う。

行ってみたが、波のサイズは金樽メインほどなかった。
基本的にメインよりサイズは下がるらしい。

Andyが実はサーフィンビギナーレベルのため、今日がみんなサーフィン初日だしあまり無理はしないでおこうということで、ここでサーフィンをする事にした。

たしかに寝不足だし、身体もコンクリートで寝ているので少し痛い。

ここで2時間ほどサーフィンした。

このポイントはうねりは入ってくるが、パワーが全くなく、サイズはあるがすぐ消えてしまう波だった。

あまり乗れずに終了した。
Andyはきっと練習にはなったはずだし、今日はこれぐらいにしておこう。

その後、 金樽から車で40分ほど南下したところにある台東市まで移動し、かなり遅めのランチにした。
台東市は地図だとこの辺だ。

レストランを適当に探し、昼食を摂った。
猛烈な睡魔に襲われており、レストラン名を覚えていない、、

これが美味しかったので、写真だけは撮っておいた。

このあとは金樽にまた戻り、無理せずゆっくりする事にした。
今日はもうサーフィンはしない。

朝、十分楽しめたし、明日思いっきり出来る。
明日も予報だと波が良いようで、楽しみだ。

夕食は、金樽の食堂で台湾料理を食べた。

かなりローカルな食堂なので、ネットに情報がなかった。
金樽のレストランやホテル情報などは、改めてまとめ記事で紹介する。

さぁ、今日はもう寝よう。
おそらく22時前にはもう寝ていた。かなり疲れていたようだ。

ズドーン!と、今夜も良い波の音がする。明日も期待できるぞ。

次は『東台湾サーフトリップレポートVol.3

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