サーフィンをしない人だと、台湾と聞いてサーフィンをイメージする人は多くはないでしょう。
逆にサーファーにとっては台湾=サーファーズパラダイスぐらいに思っている方も多いのではないでしょうか。
私も台湾サーフトリップから帰って来た今となっては、台湾=サーファーズパラダイスとなっています。
今回は台湾の東台湾エリアにある台東でサーフィンをしてきたので、このエリアのサーフィン関連情報を共有していきます。
台湾でサーフィンをしてみたい方、すでに行ったことあるけど台東は行ったことがない方。
そんな人はぜひチェックしてみてください。
もくじ
東台湾(台東)へのサーフトリップをおすすめする3つの理由
なぜ台東をおすすめするのか。
まず3つの理由で説明していきます。
1.波が良い
ここ、サーファーにとって一番大事というか、もはや全てですよね。
台湾のサーフィンエリアは、大きく分けて「北台湾」「東台湾」「南台湾」と分かれます。
台東市のある東台湾エリアはこれら3つのエリアの中でも特にコンスタントに波があるエリアと言われています。
リーフ、玉石、ビーチとバラエティ豊富なポイントが揃っていることも特徴です。
波のサイズを求める人は、台東のベストシーズンである12月~2月に訪れるとよいようです。
春や秋のシーズンは、サイズは冬よりも落ちるものの、風も弱くファンウェーブが楽しめる時期のようです。
私が今回行ったのは秋の10月でしたが、たしかにロングボーダーも多く、ファンウェーブでした。
自身のレベルや求める波質に合わせて、時期を選ぶとよいでしょう。
2.人が良い
台湾は新日国と言われていますが、それが関係しているかはわかりませんが、実際に台湾に訪れてみて他の国と比べも台湾は特に人が良いと感じました。これは、サーファーも、そうでない人も全てです。
とにかく優しいし、フレンドリーな人が多かったです。
東台湾エリアは、台北や台南に比べてアクセスも良いとは言えないこともあり、サーファーは少なめです。
それもあってかとてもメローな雰囲気で、アグレッシブなサーファーを本当に見かけませんでした。
ローカルサーファーもすごくウェルカムで、話しかけてくれる人もいたぐらいです。
外国人サーファーもそれなりにいますが、そういった全体の雰囲気からかアグレッシブな人はいませんでした。
3.フライトも宿もご飯も安い
「海外サーフトリップってお金かかりそう、、」
そう思う人も多いと思いますが、台湾は非常に低コストで行くことが出来ます。
フライトも日本から約3時間程と近く、LCCも多く就航しているので、ハワイやプーケットやバリ島に行くよりも安く行くことができます。
物価も基本的には日本より安いので、宿もご飯も安いです。
私がホテルに泊まった時も約1,800円で朝食付きで泊まれたし、普通の人であれば大体500円あれば一食お腹いっぱいにはなると思います。
相場参考 | |
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ペットボトル水(500ml) | 15~20台湾ドル(約55円~75円) |
瓶ビール(台湾啤酒) | 35~50台湾ドル(約170円~190円) |
タクシー初乗り料金 | 70~90台湾ドル(約260円~約340円) |
羽田-台北 往復航空券 | 28,000~35,000円前後 |
節約しようと思えば、かなり経済的にサーフトリップを楽しむこともできます。
私の場合は台湾に友人が居たので、車は借りたものをみんなで折半し、台東では全日程テント泊したので宿泊費は0円でした。
テント泊に抵抗がなく、とにかく安く済ませたい方は選択肢の一つとして考えても良いと思います。
以上の3つの理由から、台湾、特に台東エリアへのサーフとトリップはおすすめです。
台東のサーフポイント
それでは、具体的に台東のサーフポイントをいくつか紹介していきます。
- 金樽漁港(ジンズン)
- 金樽漁港裏
- 東河(ドンホー)
- 成功(チェンゴン)
- 八仙洞(バシャンドン)
東河(ドンホー)
台東のメインポイント。
ここは安定的に波があり、パワフルです。ショートボーダーが多めです。
玉石ですが、石が結構大きく滑りやすかったので注意が必要なのと、カレントもけっこう強いので思った以上に流されます。
波のクオリティも高くおそらく台東で最も人気のポイントのようです。
駐車場はありますが、10台ほどしか停められないように見えました。
波が良い時は混雑しそうです。
私が行った時はそこそこのサイズでしたが、かなりでかめの波がヒットすることもよくあるようです。
金樽漁港(ジンズン)
WSL QS3000のイベント、「台湾・オープン・サーフィン」が行われる大会実績のあるサーフポイントです。
比較的メローで厚めの波が多く、ボトムは玉石。
ブレイクはレギュラーグーフィーと左右に綺麗に割れます。
ただし、サイズが上がるとカレントが左右に強くなるので注意が必要です。
ゲットアウトも場所を選んで入らないとなかなかしんどいです。
ロングボーダーには特にここはおすすめです。
私はこの金樽漁港をメインにサーフィンをしました。
他のポイントもいくつか見て分かったのが、ここはロングボーダー向けのポイントのようです。
実際に入っているサーファーはロングボーダーの方がかなり多かったです。
金樽漁港裏
金樽や他の周辺ポイントがクローズしたらここをチェックするとよいでしょう。
私も実際にここでもサーフィンをしましたが、金樽よりサイズはダウンします。
他がクローズした時にはちょうど良い綺麗なAフレームの波が現れるようです。
ただし、金樽がサイズ普通の時は、ここの波はほとんどないと思っていいと思います。
サイズがないのでここはサーフィン初心者にも向いています。
駐車スペースはないので、空いてるところに邪魔にならないように車は停めます。
漁船の通るところのポイントでもあるため、マナーを守る必要があります。
成功(チェンゴン)
ボトムはリーフの上級者向けポイント。ローカルも多いようです。
普段は波が立ちにくいですが、北からのうねりを拾うとポイントブレイクのマシーンブレイクとなるそうです。
運がよければマシーンブレイクに出会えるので、そんな波を求める人はチェックしてみるとよいでしょう。
八仙洞(バシャンドン)
パワーのあるレフトのかなり長めの波が立つ上級者向けのポイント。
人が少なく、より上級者向けの場所を選びたい方はここを選ぶといいかもしれません。
以上、5つのポイントを紹介しましたが、他にも色々とポイントはあるようなので、台東のポテンシャルの高さを感じます。
台東のポイント周辺宿情報
上記のポイント紹介で紹介した「成功」は、金樽から車で25分、「八仙洞」は1時間掛かりますが、金樽には食堂も多めでコンビニもあったので、台東でサーフィンをする場合は 金樽を拠点にすると何かと便利です。
金樽周辺にはサーファー向けの宿がいくつかあるので紹介しておきます。
東河民宿 狂衝浪店 Donghe surf shop
こちらはサーフショップ兼ゲストハウスといった感じの宿のようです。
私が金樽に行った時は、欧米人サーファーがたくさんこのゲストハウスいました。
国際交流も楽しめるし、サーファー仲間を世界中に増やしたい方は特におすすめかもしれません。
東河民宿 狂衝浪店 Donghe surf shop | |
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住所 | 959 台湾 Taitung County, Donghe Township, 東河村南東河60號 |
公式サイト | http://donghe.taitungbnb.com/ |
宿泊料金(ドミトリー) | 400台湾ドル~(約1,500円) |
宿泊料金(個室) | 1,200台湾ドル~(約4,300円) |
台東衝浪店 Taitung Surf Shop &Hostel
台湾人夫婦のオーナーが経営しているゲストハウス。
宿予約サイト等の口コミを見るとポジティブなコメントが多くこちらもとても良さそうなゲストハウスです。
シーズンは日本人サーファーも多めだそうなので、日本人の扱いにも慣れていそうです。
国際交流よりも、日本人に慣れているところを探している方はこちらがおすすめできそうです。
台東衝浪店 Taitung Surf Shop &Hostel | |
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住所 | 東部海岸国家風景区 Donghe Township, Taitung County, 台湾 959 |
公式サイト | |
宿泊料金(ドミトリー) | 500台湾ドル~(約1,800円) |
宿泊料金(個室) | 1,300台湾ドル~(約4,680円) |
熱帯低気圧
こちらは上記で紹介した2つのゲストハウスより少し場所は離れますが、日本人が経営するゲストハウスです。
日本人なのでもちろんコミュニケーションは安心。
サーフポイントへの送迎も有料でおこなっているようです。
より日本に近い感覚で安心して過ごしたい方は確実にここが間違いないでしょう。
とてもおしゃれなカフェも併設されているので、サーフィンの休憩にもおすすめです。
私も食事だけ食べに行きましたが、ご飯もとても美味しかったです。
熱帯低気圧 | |
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住所 | 東部海岸国家風景区 No. 99南東河 Donghe Township, Taitung County, 台湾 95942 |
公式サイト | http://www.easttaiwan-surf.com/ |
宿泊料金(ドミトリー) | 500台湾ドル(約1,800円) |
宿泊料金(個室) | 1,000台湾ドル~(約3,600円~) |
以上、3つのおすすめ宿を紹介しました。
サーファーならここのどれかでまず間違いないかと思います。
台東の気候
台湾本島の中央には熱帯地域と亜熱帯地域を分ける北回帰線が走っており、台東は北回帰線から南側の熱帯地域に位置します。
熱帯地域のためほぼ常夏に近い気候となっています。
6月~8月が最も暑く、1~2月が最も気温が低いです。
低いとは言っても最低17度です。
台東の水温は最も低い時期が2月で平均24℃°。
最も水温が高い時期は7月~8月で平均28℃です。
冬場の日本よりかなり水温が高いので特に夏以外は日本のウェットスーツ事情とは大きく異なります。
ウェットスーツについて
夏場はもちろんボードショーツでOK!
夏は、気温も高く蒸し暑いので、ボードショーツだけでも問題ありませんが、念のためタッパーも用意しておいた方が無難です。
中間期はタッパー必須
春と秋のシーズンはサーフショーツだけだと寒いので、タッパーは必要です。
寒がりの方はスプリングがあった方がいいかもしれません。
私は10月下旬でスプリングがちょうどよかったです。(カンカンに晴れていると少しだけ暑いぐらい)
冬場は日本の夏場用ウェットスーツを
冬は、スプリング、ロングスプリング、シーガルでも十分。
ただし1月~2月はスプリングだともしかしたら寒いかもしれません。
少し不安な方は2mmのフルを持っていけばまず問題ないでしょう。
服装について
夏は半袖半ズボンでも問題ありませんが、台風シーズンが5月~9月のため、雨は多いです。
湿度も高いのでかなり蒸し暑くなります。
冬のシーズンは朝晩少し肌寒いので、薄手の上着などは持っていくべきでしょう。
もっとも寒くなる時期でも日本から着ていく厚手の上着は現地では着ません。
圧縮率の高いウルトラライトダウンなどを着て行くと軽くてかさばらないのでおすすめです。
10月~4月は過ごしやすく、かつ波が最も良いシーズンとなるので、私は個人的にこの時期のサーフトリップをおすすめします。
台東サーフトリップの注意点
台東情報のまとめの最後に、注意点もしっかりお伝えしておこうと思います。
さすがに、全てが良いことばかりということはどこもないと私は思います。
アクセスが悪い
もし台北からレンタカーやバスを乗り継いで行く場合は台東の金樽漁港まで6時間はかかります。
とくに台湾東部はあまり開けておらず山道の移動もあるのでなかなかしんどかったです。
これは大きなデメリットと言えます。
自身で台東へサーフトリップをする場合は台北松山空港から台東空港へ飛びそこからバスやタクシーで行くのが最も楽な行き方です。
ポイントをずっと探しながらの移動ならさほど気にならないかもしれませんが、金樽などを一気に目指す場合はなかなかハードです。
アクセスが悪いのが最大のハードルとなっています。
しかしその分サーファーが少ないというメリットにもつながっています。
サーフィン初心者には少しハードルが高い
サーフィン初心者向けのポイントは台東エリアには少ないです。
金樽漁港裏が比較的初心者向けですが、基本的に中上級者向けのポイントが多く、玉石やリーフ、岩なども場所によっては危ないので注意が必要です。
こういったポイントは初心者には危険です。
台湾のサーファーは人が優しくフレンドリーですが、さすがに全くの初心者がそういったポイントに行ってしまうと、邪魔になってしまうし、あまり良い思いはされないでしょう。
そういう意味で初心者には少しハードルが高いため、デメリットとして取り上げています。
全くの初心者は宜蘭エリアに行ってみれば楽しめるはずです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
東台湾サーフトリップは私にとって本当に楽しいサーフトリップでした。
いまだに金樽漁港で乗ったベストライディングの思い出が脳みそに焼きついています。笑
海外にサーフトリップに行ったことのない方にも、海外は何度も行ったが東台湾には行ったことのない方にも、どちらにもおすすめできるトリップ先です。
アクセスは楽ではありませんが、だからこそいく価値があると思います。
私は絶対にまた行くと思うし、次はもっと大人数でトリップに行ければと思っています。
さほど費用もかからないので、ぜひこの記事を参考にサーフトリップに出かけてくれる人がいれば嬉しいです。
日本は第2次世界大戦終戦までの50年間にわたり台湾を統治していました。
その間、日本は台湾のインフラを整備しその後の台湾経済の発展に大きく貢献したと言われています。
このような歴史的背景によりこの時代の台湾の方々は日本に対して良い印象を持っていたようです。それが子や孫に引き継がれ台湾は親日国と言われています。