前回の話はこちら
4日目の午前、ドッキドキのウルワツサーフィンを経験させてもらい無事に怪我もなく戻ることが出来きたわけですが、
初中級レベルの私がこのウルワツで波乗りできたのは、普段のウルワツよりサイズが小さかったからでしょう。
あと少しサイズが上がっていたら入る勇気はなかったはず。
バリのサーフィンの神様に感謝です。
例えこの日が小さかったとしても「ウルワツの波に乗った」と堂々と言える事に満足満足。
満足感を噛みしめながら階段の小道をのぼり荷物を預けているワルンへと戻り改めてウルワツの海を眺めます。
青々とした空の下、朝よりも整った波が綺麗に割れるその光景は朝の不気味な雰囲気とは全く別物で沢山のサーファーで賑わうまさにサーフ天国。
人の大きさと波の大きさを比較すると結構サイズあるんだなと実感します。
そっか、私もこの波に乗ったんだ。
私もなかなかやるもんだ。そんな気持ちになってきます。
そういえば、ウルワツの店が立ち並ぶ細い階段道には途中どデカいバズーカのような超望遠カメラを構えたバリニーズを見かけます。
彼らはウルワツで波乗りをしている人達をシューティングしその写真を売っています。
私達も波乗りを終えてボードを抱えて戻っていると「写真撮ったよ!」と日本語で声を掛けてきます。
小さな小店にパソコンがありそこで撮影された写真を見せてくれるのですが、これがまた綺麗に撮ってくれているんですね。
なかなか自分のライディングを撮ってもらう機会なんてないですし、それもウルワツの波となれば自慢話のネタになるのでウルワツでサーフィンをしたツーリストサーファーは絶対買うはずです。
いい商売です。
私も撮ってもらった画像を購入したわけですが、こんな記念の画像めったにない機会です。
20枚ほどのシークエンスを撮ってもらっていたので全部買ったのですが値切って150,000RP。日本円で1200円くらい?
おそらくボラれてるでしょうがそれでもめったにない機会の画像。安いもんです。
ちなみにその画像はCD-Rに焼いてくれます。
さて、ワンラウンドを終え小腹もすいたところでおっちゃんは焼きそばみたいなやつが食べたいといいます。
おそらくミーゴレンの事でしょう。
店のおばちゃんにミーゴレンを二つ注文しサーフィンを観戦しながら少し遅い昼食を取ります。
お腹も満足したところでホテルのあるクタの街へと撤収。
また絶対戻ってくるからねとウルワツに再来を誓いまたクタの喧騒へ。
どのように通ってきたのわからないごにょごにょした道を通っておっちゃんのホテルへ帰りつきヘルメットを返却。
少しゆっくりさせてもらったところで今日はこれで解散します。
私もそろそろサーフィン以外のミッションをこなさなくてなりません。
これから一旦自分のホテルに帰らなくてはならないのですが、果たして入りくんだ場所にあるおっちゃんのホテルから無事自分のホテルへ帰りつく事ができるのでしょうか。
そしてノーヘルです。
ケーサツに捕まりませんように・・・祈りながらバイクに跨ります。
もしもケーサツに捕まったら一番大きな紙幣渡して「今はこれしか持っていない」と言えば行かせてくれるとおっちゃんは言っていました。
その言葉を信じてもしもの時のために札束から一番大きな紙幣を抜き取りポケットへ突っ込みます。
iPhoneのGoogleMapを頼りにいざホテルへ。
途中何度もバイクを停めMapを確認しながら走らせると、クタビーチ正面の大通りパンタイクタ通りへ無事に辿りつきます。
知っている道に出てほっとしたところで、交通整理員にバイクを停められます。
交通整理員はツーリストを横断させた後、私を見てあっちに行けと建物を指さしています。
なっ!このおかたケーサツじゃん!
私、捕まっちゃった?
なにこれ、引き寄せの法則発動?
それとも思考は現実化するってやつ?
だいたい不安に思う事は現実の事として起こってしまうものです。
私は言われるがままバイクを停め建物の中へ連れて行かれます。
建物の中に入っておっちゃんの言葉を思い出し、ポケットに入れた一番大きな赤い紙幣を取り出します。
ケーサツ「No!No!No!」
えっ足りない?
ケーサツは免許書を見せろと言ってきます。
私はバックパックから国際免許を取り出し見せます。
ケーサツはこの国際免許ではバイクは乗れない事を指摘してきます。
私は日本で普通免許と原付しかもっていません。
バリのスクーターは125㏄あるので中型免許が必要なわけです。
あー、国際免許取ってもやっぱ中型免許必要なんだ・・・私、無免許じゃん 泣
そしてケーサツ君は私に罰金500,000RPを要求。
日本円にして約4,000円
後から罰金の金額を調べたところノーヘル250,000RP、無免許250,000RPらしい。
私「そーりー あいはぶ おんりー でぃすわん。あいむのーまねー。これで許して、おねがいぷりーず。」
日本語と英語を混ぜて見逃してくれるように何度もお願いしますが、ケーサツ君はピクリとも表情を変えずに「ノー」の一点張り。
タイーホされんの?警察署に連れていかれて面倒なことになりそう。
私はビビってしまい、有り金を全部出します。
私「いっつ おーる。これで全部・・・」
とはいえ500,000RPには足りないのでケーサツは真っ黒のティアドロップサングラスでまっすぐ私を見据え顔を横に振ります。
読めない表情が怖い。
私「マジでナッシング」
私は体調べろと言った感じで両手を上げます。
ケーサツ「・・・Japan yen 」
日本円持ってんだろってことでしょう。
思いっきり顔を横に振って日本円も持っていない事をアピール。
ケーサツは仕方ないといった感じで行けと指を払います。
どうやら見逃してくれるようです。
なんとか面倒は免れました。
なんだろ・・・なんかカツアゲされた気分。
でも、まぁ悪いのは私です。
その後また同じように警察に捕まらないかとヒヤヒヤしながらホテルへ帰ります。
今度はしっかりヘルメットを被ってビンタンストアーへとバラマキ用のお土産を調達しに行くのでした。
次の話『はじめてのバリ島サーフトリップ⑪』
またノーヘルで帰るところが驚きですね‼️
初心者 様
コメントありがとうございます♪
日本なら絶対そんなことはしないのでしょうが、あちらはだいぶ適当なので大丈夫かな?って思っちゃうんですすよねw