前回の話はこちら
バリトリップ4日目の朝。
午前6時ちょっと過ぎ。
朝6時に私のホテルにておっちゃんとの待ち合わせなのですが6時半になってもおっちゃんからの連絡はありません。
心配になってLINEを入れるとしばらくして「今起きた」の返事。
おっちゃん・・・ 汗
仕方がないので部屋でMTVでも見ながらのんびり待つとしましょう。
ところで、こちらでの夜は何をしているかというと、テラスで生バンドの演奏を聴きながらMacを開いてノマドなITクリエイターを気取ってみたり、飲めないくせにプールサイドでビンタンを引っ掛けてみたりと、夜は夜でホテルライフを楽しんでいます。
昼はリアルサーフィン、夜はネットサーフィンしてたりするわけですが、PC弄っていると結構夜更かししてしまうんですね。
普段から睡眠時間は少ないほうですが、今は楽しい旅を一分でも楽しみたいので無理やり起きているといったほうが強いかな。
おかげで旅の疲れと睡眠不足のせいでまるで絵に描いたようなクマが目の下にくっきりできちゃっています。
あ~このクマ治るのかな。
そんな今日もあまり寝てないオレスゲー的な話はどうでもいいとして。
おっちゃんの「今起きた」の連絡からたったの20分後に「ロビーに居る」の連絡。
おっちゃん来るのはやっ!顔とかちゃんと洗ったのかしら。
慌てて飛び起きてそのままホテル出てきたんだろな。
私もボードを抱えてロビーでおっちゃんと合流。
昨晩別れたあとどう過ごしたかをお互いに話しながら駐車場へ。
さて、今日の目的地はウルワツです。
トップターンするのがせいいっぱいなレベルの私が世界のナベア・・・じゃない、世界のウルワツに挑んで良いのでしょうか。
ウルワツってデカいんだよね?
流れがすんごいんだよね?
潮が満ちたら帰りの上陸が難しいんだよね?
行った事ないので当然ですが、ネットでの情報でしかウルワツを知りません。
とにかく上級者だけが許される危険なポイントと言ったイメージを持っています。
オレもしかして今日死ぬの?
おっちゃんは初めて会ってから事あるごとにウルワツウルワツ言っています。
私は雨季にシーズンとなるスランガンやサヌール方面に行ってみたいのですが、おっちゃんはウルワツ方面を推してきます。
きっとウルワツに魅了された人の一人なのでしょう。
「バリにサーフィンしに来てウルワツに行かないとか無いやろ」
そんなおっちゃんの言葉に対して「はい行きません」とは言えず、
あれよあれよとウルワツに連れて行かれる流れに。
そうだ、行くだけ行ってデカければ観戦するだけにしておけばいいや。
私「私ムリそうなら陸でおっちゃんのサーフィンを観戦しておきますんで♪」
おっちゃん「せやな、どんなところか見るだけでもいいやろうし」
ホッ・・・よかった。
別に入らなくてもいいと思うと不安が一気に無くなりドライブ気分で出発。
今日の天気はあいにくの曇り。
昨晩は激しい雷雨があり、その名残でしょうか。
朝早いこともありラッシュガードとサーフパンツでのバイクの運転は震えそうなくらい寒い。
天気が違うとこんなにも気温差があるのか。
しかし頭まで寒いな・・・ん?頭?
あーーーーー!!!
バックミラーに映る自分の姿を見て青ざめます。
クラクションを鳴らしまくり、先を走るおっちゃんを停め今度はヘルメットを忘れた事を伝えます。
一瞬おっちゃんは「またかよ」というウンザリした顔をしますが、すぐにキリッとした顔で機転を利かせます。
「よし、俺のホテルが近いからホテルでメット借りよう」
さすがおっちゃんナイスアイデア!
もうほんと自分の馬鹿さ加減に嫌気がさします。
昨日はバックパックを忘れ今日はヘルメットを忘れ・・・明日は何よ?
なんだかもう今から楽しみですよ。
それからおっちゃんのホテルでヘルメットを借りて、事なきを得て一路ウルワツへ。
クタの喧騒を抜け穏やかな田舎道をはしり、途中何処だかしらないポイントをチェックします。
たぶんパダンパダン?
そのポイントは川から昨晩の大雨のせいで川から泥水が流れ込みめちゃくちゃ濁っています。
インドネシアは川になんやかんや流す文化らしいので、こんなところで入ったら病気になりそうです。
そのポイントから5分ほど走ったところでウルワツに到着。
バイクを停めるとよくネットで見ているBaliBellyのライブカメラが設置されているシングルフィンの看板を発見。
すぐにウルワツの全貌が視界に飛び込みライブカメラでよく見る光景が現実の世界として自分の目に映っていることに感動します。
時間は8時前。
海には誰も入っておらず、波のコンディションはイマイチそうです。
左側には絶壁がそびえたちその絶壁のたもとには幾重ものレフトブレイクのうねりの筋が海岸線に沿って見えますが纏まりが無く波はヨレていて形が整っていません。
とは言え、日本でなら上出来すぎるクオリティー。
人が入っていないので比較対象がなくサイズがわかりにくいですが、多分頭くらいはあるんだろうな。
大潮の満潮。タプタブした海面のインサイドはここも雨の影響で水が濁っています。
不穏な雲が広がり濁りのある誰もいないウルワツの海はなんとも不気味で、
一定のリズムでドゴーン!ドゴーン!と波が岩に当たって轟く音が恐怖感を増長させます。
私「これってあんまり良くないっすよね?」
おっちゃん「せやなぁ、あんまよぅないなぁ。サイズも小さいわ。でも入るやろ?」
私「まじすか?誰もいないっすよ?なんかヤバいんじゃないすか?」
おっちゃん「大丈夫やて。サイズは小さいし今日は初心者向きやわ。」
私「・・・(初心者向きはないでしょ 汗)」
ウルワツでは小さいのかもしれませんが私にとっては十分デカい。
日本の夏場ならこの時間帯は朝イチとは言わず朝サンくらいで人がごった返している時間帯です。
そんな時間帯にも関わらず誰も入っていないのは何か危険が潜んでいるからじゃないかと不安になってしまいます。
ビビる私をお構いなしにおっちゃんはズンズンと細い階段道を降りていきます。
ウルワツには絶壁を下る階段に沿って土産物屋、サーフショップ、リペアショップ、シャワー、飲食店など様々な店が立ち並んでいます。
その中でもサーファーの拠点となるワルンと呼ばれる軽食店にはサーフボードや荷物を置く場所が用意されているので、その店で飲み食いすれば荷物を預かってくれます。
私達もひとまず適当にワルンに入り海の様子を見ます。
私「僕はココでおっちゃんの波乗りを見ておきますね。見てたら入りたくなると思うのでお先にどうぞ!」
上手いコト言って入らない方向で。
おっちゃん「はいらんのか!?もったいないのぉ・・・俺もひとりだと寂しいやないか」
さすがにおっちゃんも誰も入っていない海に一人で入るのはきっと不安なんでしょう。
まずは朝食を取りながら誰かが入るのを待とうという事になります。
しばらくすると、ボードを抱えた欧米人が数名下に降りていきます。
しかしいくらまっても海へゲットしていく姿は見えません。やはりあまりコンディションが良くないのか入らないのでしょう。
朝食を食べ終えた頃にようやく一人のサーファーが崖の隙間から果敢にゲティングアウトしていくのが見えます。
ようやく比較対象ができたことで波のサイズが図りやすくなります。
やっぱりセットで頭オーバー。
誰もいない海で独り果敢に奮闘するサーファーを見ているとなんだか私も行けそうな気がしてきます。
私「思ったほど掘れてないですし、なんだか行けそうな気がしてきました」
おっちゃん「せやろ?言うほど大したことないて。じゃそろそろいくか?」
私「そ、そうすね・・・」
すぐに強がりを口滑らせたことに後悔します。
準備が整ったところでいざ出陣。
ボードを抱え、クネクネと続く細い階段を下りていき最後の階段を目にしたところで絶句。
な、なんだよこれ!
気になる〜〜 先週宮崎お邪魔しました やっぱりいい波でした〜〜
伊良湖のテケ 様
コメントありがとうございます♪
愛知県から遥々!?11月の宮崎は私が思うに一番波の良い時期だと思っています。宮崎で良い波当てられたようで私も嬉しいです。
また是非来てください!
初めまして!
このブログのファンで初期の頃から応援しています。
毎朝、仕事前にコーヒーをすすりながら見ていますが、今日は続きが気になって仕事が出来そうにありません 笑
オッサン 様
はじめまして!コメントありがとうございます♪
初期の頃から読んでいただけているなんて感激です!
グフフ・・・もっと焦らしが必要ですね。
初心者 様
いやいや、こちらこそいつも見ていただけてありがとうございます!