「ここのショップ、リペアの腕なかなかのもんやろ?」
店の奥から50代くらいのこんがりと日焼けした日本人らしきおっちゃんが顔を出し私に話しかけてきました。
そのおっちゃんは年に2回ほどバリ島に一人でサーフトリップに来ているようで、昔このショップにリペアで世話になって以来たまにこのショップの兄ちゃんたちと一緒にサーフィンをするようです。
サーフショップの兄ちゃんたちも交えポイント情報についての情報を貰いながらワイワイやっているうちに意気投合。
今日の夜は一緒に食事に行こうということになります。
夕方17時にショップ集合の約束をして一旦皆さんとバイバイ。
ボードも復活したところで早速ワンラウンドといきましょう!
せっかくバリに来たのでビーチではなくリーフポイントに行きたいところですが、
なんせ初めてのバリ
しかも一人
さらには方向音痴のおまけつき。
さっきのおっちゃんやサーフショップの兄ちゃん達にポイント情報を聞いたものの、
「なんちゃら通りを通って、なんちゃらホテルの前を曲がって~」なんて話をフムフムとあたかも理解している風に聞いていましたが、
こちとらバリ経験値約半日の方向音痴です。さっぱりわからんちんですよ。
ひとまずてっとり早く宿泊しているザ・サンホテルから歩いて5分のところにあるレギャンビーチへ行きましょう!
レギャン地区にある3つ星ホテル。
日本のツアーでもよく使われるホテルで海と夜遊びポイントのレギャンストリートにも近い。
約2500~3000円で宿泊できるコスパの良いホテル。
しかし、波乗りをするうえで一つ心配なことが。
荷物です。
ネットを見ている限りだとビーチパラソルなどを出している店で何か飲み食いすれば荷物を預かってくれるとのことです。
でもさすがにお金なんかはちょっと心配です。
現金はジッパーの付いた小袋にいれてサーフパンツのポケットに入れておけばいいやと思ったのですが、私の場合Goproも海にもっていきます。
海の上でGoProを使わない時にはサーフパンツのポケットに入れています。
GoProも現金も一つのポケットにしまうと、GoProを取り出した際に現金がこぼれ落ちてしまいそうです。
そこでGoProと現金の収納場所を別々に確保するために海でも使えるウェット生地のウェストポーチを用意してきました。
こいつです。
GoProはサーフパンツのポケットに。現金はウェストポーチに。これで問題は解決でしょう!
クタビーチの砂浜を歩いていると様々な物売りに声を掛けられます。
適当にあしらいながら波をチェックしながらビーチをひたすら南下します。
『グランド イスタナ ラマ ホテル』の正面あたりをハーフウェイと呼ぶらしく、クタビーチの中でも地形が決まりやすいらしい。
GoogleMapで何度もみた地図と視界に広がる景色を照らし合わせながら、おそらくここだろうというところあたりからサーフィンをしている人が増え始めます。
波は相変わらずワイドで早めの波ですがたまに切れた波も入っているのでなんとか乗れなくもなさそうです。
さて、荷物を置く場所を確保せねば。
ビーチパラソルやベットを出している店のビーチボーイからミネラルウォーターを1本買います。
そして、「荷物を預かってくれ」と言うつもりで私の完璧すぎる英語でビーチボーイにお願いしてみます。
私「まいばっぐ。ぷりーずきーぷ。おぅけぃ?」
ビーチボーイ
「・・・?? Oh!ok!ok! I’m watching your baggage! you goto enjoy surf!!」
(おーけー!キミの荷物見てるからサーフィン楽しんでおいで!)
なんとか意志は伝わったようで一安心。
波乗りの準備をしているとビーチボーイは「バリは初めてか?」「どれくらい滞在するのか?」などなどいろいろと話しかけてきます。
気のよさそうなにーちゃんですが、どうもローカルはツーリストから現金をむしり取る事しか考えていないように思えて信用できません。
サーフパンツの上にウエストポーチを巻きしっかり現金を入れます。
でも後から考えれば、大した額の現金じゃないし預けたバックパックの中身のスマホの方が断然高価です。
わざわわざウエストポーチに入れて現金持って海に出る必要なかったなと・・・
ウエストポーチを巻いて、GoProはサーフパンツのポケットへ入れていざ初バリの波へ挑戦。
しかしだいぶ重装備だな。。。邪魔くせぇ。
- 場所: クタビーチ ハーフウェイ?
- サイズ: 腰腹 セット胸肩
- 天気: 晴れ
- 潮回り: 詳しくは不明だがミドルくらい?
- 風: サイドオン
- 面: クリーン
クリーンな面に時折モコっとオバケセットが入ってきます。
こちらの波はアベレージとセットのサイズ差がだいぶあるようです。
また波数が少なく次の波が来るまでの周期が広いため、タイミングさえ間違えなければある程度のサイズでも比較的容易にアウトに出れそうな感じがします。
あくまで見た感じでは、ですけどね。
粒の大きな白系の色の砂浜を波打ち際に向けて歩き、ストレッチ無しでじゃぼじゃぼと入水。
まるでお湯のような海水。
バリ島は雨季と乾季で水温が異なります。
トリップ当時は11月、雨季真っ只中の11月は平均水温29度とかなり高くなるのです!
ちなみに乾季の8月には平均水温26度まで下がります。
( Weather Spark のデータ調べ)
腰くらいの深さからパドルアウト。波はワイドで早いためインパクトゾーンが広い。
セットじゃなければ大したサイズではないので、いつものようにドルフィンスルーでちゃちゃっと抜けちゃえば・・・・
「おぼぼぼあばおjfどあじぇおあ!!!」
腰波程度のスープでもボードから引き剥がされ、そのまま押し戻されてしまいます。。
「(なんじゃこれー!!)」
ビーチだからと侮っていましたが明らかに日本のビーチとは異なるパワー。
セットでもないたかだか腰腹サイズの波のスープでもドルフィンが利かずめちゃくちゃ押し戻されてしまいます。
しかもウエストポーチが邪魔!
ドルフィンスルーの際にやたら水の抵抗を受けてスムーズにドルフィンスルーができません。
巻かれる度にウエストポーチのバンドがビヨーンと伸びて今にもちぎれそうだし、すっぽ抜けてしまわないか気になって仕方がない。
あー邪魔くさい!いらんもん持ってきてしもた!
腰腹のスープでヒィヒィ言いながらなんとかアウトにでたとこでお決まりの体力回復の小休憩。
体力を回復させたところでトライ。
パワーがあるためウネリを捉えるのは容易です。
ただしワイドで早いため基本テイクオフしてワンターンしたところでクローズ。
たまに切れた波はくるものの、無理に競り合ってローカルとトラブリたくはありません。
良い波にはか必ずと言って良い程いい位置にバリニーズがいるので、おこぼれを狙うしかありません。
しかもバリニーズは皆クソ上手い。
アウトには数名のスペシャルクラス。
そしてインサイドにはレンタルボードの初心者。
波に乗る前は前ノリしないように気を使い、乗ったら初心者にぶつからないように気を使い・・・
さらにはGoProを撮らなきゃと、おちついてサーフィンできません。
一本だけGoProにライディングを収めたところで撮影を諦め波乗りに集中します。
ふと、ビーチを見れば日本とは全く異なる光景が広がり、「あぁ違う国の海に居るんだなぁ」と実感させられます。
たいして良いライディングはできない波ですが、バリの海に入って入るという事実だけで満足です。
満足いくライディングが一本でもあったかどうかは覚えていませんが、2時間程ひとしきり遊んだところで荷物を預けた場所へ戻り、冷たい水を一本買ってまったりとビーチを眺めながら過ごします。
ほんとならここでビンタンで一人乾杯!といきたいところですが・・・何せ酒がめちゃくちゃ弱い情けないオッサンです。
ここでビール飲んだら一日が終了してしまうのでガマンガマン。
その後ホテルへ戻り、今度はレギャン通り付近を散策しながら物売りに私の小遣いをむしり取られるのでした。
本日撮ったGopro映像がこちら。
ほとんど撮れ高ないですが腰腹のスープに嵌る無様なおっさんをお楽しみください。
次の話『はじめてのバリ島サーフトリップ④』
バリ島のポイントガイド特集!神回!
インドネシアやバリ島をサーフトリップしたいサーファーのためのガイドブック!
私もまだパドルもできないときにファンボードを抱えてクタでサーヒンしたことありますがかなり流されて怖かったです。。
ktr様
コメントありがとうございます♪
たしかにビーチのくせにカレント強かったです!初心者の時に流されるとかトラウマものですね 汗
最高!旅行に行ったみたいで楽しいです!少しずつ味わいながら見ます。
初心者 様
コメントありがとうございます♪
まさに旅行に行った気分になってくれるといいなと思いながら書いているので嬉しいです!
私10月にバリ島に家族と友人を交えて旅行に行くものです。 バリ島のサーフィンを調べているうちに貴方様のブログに出会い面白おかしく拝見させていただきました。バリ島について少し質問したいのですがサーフィンをするのにリーフブーツは必要ですか?僕はショートボードをしているのですがボードを持って行った方がいいのか向こうでレンタルを調達した方がいいのか?あと僕は波を横に滑れる程度、友人は今年の7月からロングボードを始めて5回ぐらいの素人ですがエアーポートでのサーフィン可能でしょうか?一応ガイドは付けるつもりです。アドバイスあればよろしくお願いします。
大西様
コメントありがとうございます♪
もしリープポイントで波乗りされるならリーフブーツは持って行った方がいいですよ!
僕が行った時にはクタリーフでビギナーさんがいっぱい入っていました。初心者さんでも入れるポイントは沢山ありますので、しっかりレベルを伝えた上でガイドさんお任せした方が良いと思います!
あまりボードに拘らないレベルであればレンタルさせてくれるサーフショップはクソほどあるので持って行かなくても全然大丈夫かもしれません。
楽しまれてくださいね!