石垣島サーフィン

Oyajisurf

Oyajisurf.comの管理人。
毎朝仕事前に足繁く海へ通うが子供が生まれてからは週末サーファーに。競い合うのは苦手で、良い波より人の少ない波を選びゆるゆると楽しんでいる。本業はIT関連の個人事業主。
ホームポイントは宮崎県の木崎浜。

2016年5月11日より休暇を取りクルーズツアーを満喫しました。

コスタビクトリア号という全長282m 75,000㌧という巨大なイタリアのクルーズ船に福岡から乗船し、台湾と石垣島に寄港する5泊6日のクルーズツアーです。

いやー優雅な船旅でした。
船内では常に何処かしらでショーやイベントなどが行われており退屈することがありません。
また、船内のレストランやビュッフェコーナーではいつでも無料で好きなだけ食べる事ができるのであっという間に2㌔ほど太ってしまっています。

ぶらぶらと船内のイベントを梯子したり、天気が良ければプールサイドでカクテルを飲みながら読書したり、スパやカジノなんかもあり・・・もう帰りたくなーい!ってそりゃなりますよ。
クルーズツアーは初めての体験でしたが、普通の旅行とは違った楽しさがあります。

あまり細かく書くと「なんの記事や!」となるのでクルーズツアーの事はこの程度にしておいてサーフィンの事に話を寄せましょう。

クルーズ船石垣島へ寄港、そしてサーフガイドと合流!

今回のクルーズツアーの寄港地は北台湾の基隆と石垣島です。

私は宮崎県でしかサーフィンをしたことがないので、せっかく知らない土地に行くのならそこでサーフィンがしたい!
そう思い寄港地の近辺でサーフィンができないかリサーチ。

台湾はサーフィンの穴場的なスポットとして知られつつありますが、残念ながら台湾で波乗りが盛んなのは南や東の方のようです。
北側でもできなくはなさそうですが、日本人の現地ガイドが見つからずなんだか面倒になってきたので台湾でのサーフィンはパスすることに。

では石垣島は?
石垣島といえばマリンスポーツ!というのは分かりますが、サーフィンとなるとピンときません。
当然ビーチブレイクは無いらしく満潮時のアウターリーフで波乗りをするようです。
現地のサーフショップにあらかじめサーフガイドの予約をしておきました。

石垣島に到着し下船できるのは10時頃、満潮はちょうどお昼くらい。船へ戻らないといけない時間は17時。
潮回りはバッチリです。

本格的にリーフで波乗りするのは実は今回が初です。
15年前に一度だけ地元宮崎の内海というリーフポイントに入ったことがあるのですが、
その時は台風スウェルによるブリンブリンなバレルで恐怖におののき、エントリーしたもののただアウトでギャラリーと化していただけでした。

はたして今回は波は有り、ちゃんと乗ることはできるのでしょうか。

船が石垣島港に着岸し下船できたのは午前10時。
ガイドをお願いしたサーフショップBlueShockのカラさんと合流し、さっそくポイントへ向かいます。

サーフポイントをチェック!

今回ガイドをしていただいたカラさんは石垣島生まれのサーファー兼シェイパーで石垣島のサーフィン文化を築いてきた第一人者です。

ひょうひょうとした飾りの無いフレンドリーな雰囲気のカラさんは初対面でも不思議と気の許せるお人柄です。
そんなお人柄からは想像できませんが、誰もサーフィンをしていない土地でたった一人孤独にサーフポイントを開拓し、石垣島のサーフィン文化を築いてきたことを考えると、尊敬以外の言葉は思い当たりません。

私以外のビジターもピックアップして車はポイントへ向かいます。
まずはANAインターコンチネンタル石垣リゾートの目の前にある『マエサトビーチ』でブレイクするポイントをチェック。

気温はおそらく30℃近く。
既に風が入っておりオンショアです。

「あそこでブレイクしているところ」とカラさんに言われるものの、遠くてコンディションはあまりわかりません。

写真ではホテルの先にちょろっと見える白波の所です。
とにかく纏まりがないのだけわかります。

次にポイント名はわかりませんが1kmほど離れた別のポイントをチェックします。

こちらは多少風を交わしているもののサイズがないため、ANAインターコンチへ戻ってそこで入る事に。

いざ!サーフィン!そしてリーフの洗礼

ホテルの一般客駐車場にてサーフパンツとラッシュガードに着替えていると続々とローカルのサーファーが集まってきます。

現在5月。宮崎ではこの時期シーガルですが、こちらはサーフパンツのみでも十分です。

今日の相棒は6’0″のショートボードです。
いつも乗っているボードより浮力小さめのボードを試してみたかったので、用意されたレンタルボードの中でも細めのボードをチョイスしてみました。
駐車場から5分ほど歩いてビーチへ到着。
そこから遥か彼方にあるブレイクポイントを目指して約400mほどロングパドルしなければなりません。

見てください、この広大なバリアリーフ↓

白く美しいビーチは砂と思いきやすべて珊瑚の破片のようです。
裸足で歩くと粒の大きな珊瑚の破片が足に刺さって痛い。

爪先立ちでイテテイテテと不格好に歩きながら水に浸かると、次の難敵は水の底の珊瑚。
こっちはもっと油断なりません。
体重を掛けても痛くないところを探りながら、そろりそろりと慎重に水の中をパドルできそうな深さまで歩いていきます。

ようやくパドルできる深さまできたところで遥か彼方にあるポイントを目指してロングパドル開始。
水は限りなく透明でまるでグラスボートにでも乗っているかのようにはっきりと水の底の珊瑚が見えます。
岸が遠くなり途中どれくらいの深さだろうと、ボードから降りてみると思いのほか浅く膝ほどの深さで足が付き思いっきり体重をかけたとこで珊瑚が足に刺さり飛び上がってしまいます。

約15~20分ほどパドルしたところでようやくワシャワシャとブレイクするポイントへたどり着きます。
ポイントへ到着したとこでカラさんから2点注意事項を受けます。

  • ポイントブレイクなので乗り終えたらまっすぐアウトへ出ようとせず一旦横へ移動してアウトへ向かう事
  • 水深が浅いのでビーチブレイクのように真下にドルフィンスルーしようとしないこと。ドルフィンスルーは浅く

サイズは腹胸。時折セットで肩くらいのが来ます。
風が強く面はざわつき波に纏まりがなく波数も多めです。

場所: 石垣島 ANAインターコンチネンタル石垣リゾート裏(正式なポイント名は不明)
天気: 晴れ
サイズ: 胸肩
風: 強めのオンショア
面: あまり良くない
潮回り:満ち込み七分

残念ながらよいコンディションとは言えません。

ビーチブレイクとは明らかに違う波質です。
行けるうねりだと思いパドルを開始するとモコッと一気に掘れあがります。
しかも水深は足が付くほどの深さです。
クローズセクションでは膝くらいの水深です。

ぼーっと波待ちをしてインサイドに押し戻されてた場合、フィンが珊瑚にガリっとあたります。
パーリングしたらボードは一発で傷物ですし、体も無傷ではいられないでしょう。

海底はどのようになっているのか顔を水面に突っ込んでみると。
恐ろしいほどの透明度で眼下には珊瑚礁が広がっています。

ところどろこ珊瑚と珊瑚の境目は深い裂け目となっており、波に巻かれて裂け目に体ごと持っていかれたら。。。
考えただけでもゾッとします。

このような場所で波乗りをする石垣のローカルサーファーは正気の沙汰には思えません。

コーラルリーフのポイントはどこもこのような感じなのでしょうか。
恐ろしい。。。

幸いサイズは大したものではなく、さほど巻いていませんがそれでもブレイク直前に急にベコッと掘れてきます。
テイクオフが難しそうです。

テイクオフはバックサイドの方が得意なのでグーフィーで乗れるポジションで波を待ちビビり気味にピークより緩い所に合わせてパドル。
普段乗っているボードよりはるかに浮力の無いボードのためかなかなか滑り出しません。
強引にボードに立ち上がるとスープの上から飛び落ちるようにボトムへ降りる。
ブレイクしきった波は既に乗りしろがなくパンピングしながら粘るも浮力の無いボードはそのまま失速してします。

ボードと波質に苦戦しながら数本乗ったゲティングアウトの時の事です。
ポイントブレイクのリーフとはいえ、波数が多くどこがピークだかはっきりせず私の目にはビーチと同じように写ります。

適当にアウトへ向かっていると正面から一段と大きなセットが入ってきます。
全力でパドルをしても抜けられそうにはありません。

うねりの中腹で深い影を伴わせボッコリと掘れたうねりが目の前に立ちはだかる。
水深は浅い、深いドルフィンはできない。
目の前でうねりが牙を剥き爆発した瞬間意を決してスープに突き刺すように浅くドルフィン。
当然やり過ごせるわけもなくボードから引き剥がされ揉みくちゃに。

身体が底に持っていかれる感覚を覚えヤバいと思った瞬間、海底のリーフに顔面をヒット。
パニックになって浮上しようと海底を蹴って立ち上がろうとしてしまいザックリ親指の付け根をカット。

顔の側面は腫れ上がり擦り傷。
さらに足の裏はベロンと皮が剥がれ流血。
さっそくアイランドサーフでの洗礼を受けてしまいます。

顔は平らな部分にヒットしたのが不幸中の幸いです。珊瑚のトゲトゲしている所だったら大ごとでした。
その後、海底の珊瑚にビビり乗れなくなってしまいます。

そんなこんなで3時間、結局大したライディングはできませんでしたが、初のコーラルリーフでのサーフィンを経験させてもらいました。
残念ながらあまりよいコンディションとは言えませんでしたが、それでも石垣島の透明度の高い海でのサーフィンは十二分に気持ちの良い経験でした。

もう少し上手くなったらリベンジしたいところです。

ありがとう石垣島!いつかまた!

お世話になったサーフショップ情報

BLUE SHOCK

住所: 沖縄県石垣市美崎町3
ホームページ http://www.cosmos.ne.jp/~blue-s/index.html
■ガイド
・料金 5000円~(お一人様)
・ボードレンタル可
・2~4時間

■スクール
・料金 10,000円(お一人様)
 ※サーフボード・ウェットスーツ・リーフブーツのレンタル料含む
・ロングボード使用
 ※ショートボード、ボディーボード対応可
・2~4時間

詳細はホームページをご覧ください
代金の一部をローカルサーファーへ還元する料金システムとのことで、ローカルの皆さんたちは気持ちよく迎え入れてくれました♪
石垣島へサーフトリップされる際は是非ブルーショックさんのご利用をお勧めいたします。

あとリーフブーツをお忘れずに!

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4件のコメント

いつも、楽しみに読ませていただいています。
やはり、リーフは危険なんですね~ お大事に!
こうゆう話を聞くと、宮崎がどれだけ恵まれた環境か、わかりますね。
私も、歴5年の初心者ですけど宮崎のリーフ入ったことないです・・・

ryo様コメントありがとうございます。あまりの上達の無さに私は一生初心者なんじゃないかと思い始めました。
宮崎のリーフと珊瑚礁のリーフではまた違うんでしょうね。宮崎リーフデヴューはまだまだ先のようですw

こんばんわ
クルーズいいですね‼︎
台湾〜石垣って最高じゃないですか^_^

リーフは慣れてないと怖いっすよね
私も沖縄で入って一回もテイクオフできませんでした 笑

いのうえ様 コメントありがとうございます。
クルーズ最高でした!食べてばかりだったので帰って自分の姿を見て愕然としました。
沖縄も実は結構サーフィンできるらしいですね。一度やってみたいです。

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