小波の台風

Oyajisurf

Oyajisurf.comの管理人。
毎朝仕事前に足繁く海へ通うが子供が生まれてからは週末サーファーに。競い合うのは苦手で、良い波より人の少ない波を選びゆるゆると楽しんでいる。本業はIT関連の個人事業主。
ホームポイントは宮崎県の木崎浜。

7月4日、台風3号が九州の北側を日本海側から横断して抜けていくとのこと。

いきなり現れた台風3号はうねりを届けてくれる様子は無く、今日の午前中に最接近するとは到底思えない天候です。
波情報サイトでは普段なら胸くらいありそうなうねりの高さを予報しています。

台風接近によって大きくサイズが上がるわけでもなく風だけが強くなりそうです。

念のため程度に木崎浜へ来てはいますが案の定インサイドがざわついているだけで、たいしたうねりはありません。

午前5時前。
濃紺の空に藍色が混ざったマダラ模様の空の下で
腰腹程度の小さくもワイドなうねりは浅そうな所で高速に崩れていきます。

あ~やっぱり今日も微妙だ。。。

どうしようか車の中でウダウダ迷っていると顔馴染みの方が私の車の隣に停車します。
ここ数日の波はどうだったとか
今日はどうなりそうだとか
お決まりの話題でのコミュニケーションを終えると顔馴染みの方は加江田の河口を見に行ってみると言い残して去っていきます。

今日は仕事の予約が一件もありません。
仕事的には非常にマズいです。ですが、まるで一日休みのような気分なので波小さくてもやる気満々で来ています。
諦めが付かないので私も河口を見てみることに。

車を木崎浜の際端へと走らせます。
河口付近につくと先ほどの顔馴染みの方がすでに着替えを終わらせています。

「もうだいぶ風が入ってきてるから早く入らないと!」

そう言われて車を降りてみるとさっきまでなかった風が音を立てるように吹きはじめています。

河口の先を見れば形よく崩れる小さな波。

アウトが遠いのでサイズがわかりにくいですがショートでも乗れそうな気がします。
こりゃまずい!急がないと!

日時:2017年7月4日 am5:00~6:30
場所:木崎浜 加江田河口
天気:雨
サイズ:腰腹
風:強いサイドオフ
潮回り:引き潮八分
面:悪くはない

あわててサーフパンツを履いて、フロントジップのタッパーを羽織ります。
前をはだけた状態で右手にはまだボードに繋いでいないリーシュを持ってビーチを小走りに河口へ向かいます。

川のたもとから入水するとじっとり汗ばんだ体を気持ちよく冷やしてくれます。
ドルフィンする必要はないがアウトが遠く川の流れもあるため思いのほか消耗します。

この木崎浜の南側にある加江田はロング向けなメローな波質です。
そのためアグレッシブなショートと棲み分けがされています。
ラインナップには当然ロングボードにミッドレングス、フィッシュなどのオルタナ系。
年齢層も高い。

ほぼポイントブレイクのラインナップにショートボードは私だけ。
当然、テイクオフの位置が全く異なるのであまり乗れません。
私の位置に誰ものっていないうねりが来るとすれば
テイクオフするのも厳しい小波くらい。
それでもこの加江田のゆったりとしたメローな雰囲気が私は大好きです。


しばらく諸先輩方が手を付けないおこぼれ波と戯れていると、
少しだけ雲の隙間から覗かせていた朝焼けのオレンジ色や徐々に白味を増しつつあった空が不穏な灰色に支配されていきます。

次第に強いサイドオフとともにポツポツと雨が降り始め、まわりの音をかき消すほどの横殴りの雨に変わります。
緩急のある強い風と共に殴りつけるような雨が海面を叩き、風が生き物のように海面を走っていくのが見えるかのようです。

ザーッ!とまわりの音をかき消しながら横顔を叩きつける雨は皆の顔をゆがめています。
あまりの激しさに皆近くにいるサーファーと顔を合わせて笑っちゃう始末。
私も隣のロングの方と顔を見合わせて苦笑い。

こうなると雷が怖い。
そういえばサーフィン初心者の知り合いがこんなことを言っていました。

「雷鳴っても粘ってたんですがいきなり金属バットで頭殴られたような衝撃を受けたんです。たぶん雷ですよね。」

もし近く雷が落ちたら・・・
このラインナップにいる全員がボードの隣で大の字になってプカプカ浮いている状況を想像してしまいゾッとします。

不穏な空は今にもピカッと光りだしそうで落ち着きません。
でも、今戻ると雨を防げない私の愛車のハッチバックでは着替えが大変です。
もはや波を待っているというより雨が緩むのを待っているというほうが正しいかも。

ここにきてようやく台風の存在を感じることができました。
まるで嵐のような状況、いや、というか嵐。
そんな中、雷の恐怖におびえながら・・・でも波はない。

こりゃなんかの修行ですかね。
せめてうねり持って来いよと、台風に対していらだちさえ感じてしまいます。

しばらく波を待っているふりをしているとさっきまでの嵐が嘘のようにぴたりと止まります。

今だ!帰れーーー!
戻る波を待たずしていちもくさんに岸へと退散したのでした。

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